「グレーチング」という言葉を知っていますか? これは、樹脂や金属でできた格子状の製品のこと。建材としてもとても優秀です。この記事で、ぜひグレーチングの魅力を知ってください。
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グレーチングってどんなもの?
屋外の金属製グレーチング
屋内の金属製グレーチング
屋外のFRP製グレーチング
屋内のFRP製グレーチング
グレーチングってどんなもの?
グレーチングという言葉は耳慣れないとしても、金属製の格子状に組まれた排水溝のフタ、といえばわかる人も多いのでは。グレーチングはとても丈夫で軽量という特徴があり、さらに水や風を通しやすい素材なので、工場などの床・通路にも使用されています。
そんなグレーチングが一般家屋の建材としても優秀なことは、あまり知られていないかもしれません。
グレーチングの素材として多いのは、金属(鉄・ステンレス・アルミなど)、そしてFRP(ガラス繊維強化プラスチック)。これらを建材として使用した素敵な事例をご紹介したいと思います。
屋外の金属製グレーチング
こちらのお宅では、中庭の上部にあたるバルコニーに金属製のグレーチングが使われています。強度もバッチリで、もちろん人が往来することもできます。住宅密集地にある細長い敷地なので、グレーチングが持つ通風性・採光性の機能が役立っています。
バルコニー下にある中庭にも、光と風が届く仕様となっています。
こちらは、レッドシダーの軒天との対比がスタイリッシュな印象のグレーチング使用例。
テラスの床部分に使われています。
夜にライトアップすれば、テラスのグレーチング床を通して、下の階にも光が届きます。
屋内の金属製グレーチング
こちらのお宅は、屋内でも渡り廊下や階段でグレーチングが活躍しています。
グレーチングは通風性がよいので、空気の循環をよくしたい方の住まいにおすすめ。物を落としても大丈夫なように、網目の細かいグレーチングを使うとよいでしょう。
屋外のFRP製グレーチング
FRPとは、樹脂とガラス繊維からできた素材です。軽量で金属と同じくらいの強度があり、耐蝕性・耐候性に優れ、電気を通さない絶縁性もあります。
カラーバリエーションが豊富で、透過性のある素材を選べば光を程よく通してくれます。施工も楽なので、住宅にも使いやすい建材といえます。
以下の事例のように、屋外でも使用可能。
バルコニーの床材として使うと、下の階も明るくできます。
屋内のFRP製グレーチング
2階の渡り廊下部分にFRP製グレーチングを使用した例がこちら。木のあたたかさとFRP製グレーチングの持つ透明感が、軽やかな印象を与えています。
階段でもFRP製グレーチングが役立ちます。狭小住宅の階段として使うと、素材が持つ透明感が視覚的な圧迫感を抑える効果も期待できます。
足元ばかりではなく、子供部屋の間仕切りとしてグレーチングを使用したユニークな例がこちら。
デスク周りに配置すると、程よく空間を仕切るための素材として役立ちます。勉強や読書に集中できそうですね。
さまざまな方法で利用されているグレーチングをご紹介しました。グレーチングは、明るく風通しのいい家をつくりたいときには、とても使い勝手のよい建材といえそうです。住まいの雰囲気と合う素材を選んで役立ててください。