2019/01/30更新0like3536view

著者:佐藤ゆうか

子育てのイライラも解消?住まいに取り入れたい12のアイデア

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この記事を書いた人

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

子どもの誕生や成長をきっかけに、家づくりを始める方は多いと思います。そんな子育て世代の皆さんが家づくりをする際には、子育てが楽しくなり、子どもの成長に良い影響を与える家にしたいという願いがこめられるのではないでしょうか。

この記事では、子育て世代におすすめしたい、子育てを楽しむ家のアイデアをお伝えします。子育てが楽しくなる家や、子どもの成長に良い影響を与える家は、あまり予算をかけなくても、ちょっとした工夫で実現することができます。これから間取りを検討する方はもちろんですが、もうプランが決定している方も取り入れられそうなことからぜひやってみてください。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

子育て世代の毎日を便利にするためのアイデア

1. ドアはできるだけ少なくしよう

2. ちょっとした工夫で家の中を公園に

3. デッキがあると夏の子育てが楽になる

4. 便利な回遊動線がおすすめ

5. お昼寝スペースはあると便利

6. 死角のないLDKで毎日を安全に

7. 脱衣室は広めに

8. 玄関もできるだけ広く

子どもの教育に役立つアイデア

9. 作品展示スペースはあって損なし

10. コミュニケーションにも役立つワークスペース

11. 壁の黒板仕上げで子どもの「なんで?」に答える

12. 食育は家庭菜園で

子育て世代の毎日を便利にするためのアイデア

子育て世代の家の中は大忙しです。

特に子どもが小さいうちは、子どもが眠るまで、常に家の中を歩き回ったり走り回ったり、大人も子どもも動きっぱなしの毎日なのではないでしょうか。

そんな子育て世代の毎日の負担を減らし、便利に暮らすためのアイデアからご紹介します。

1. ドアはできるだけ少なくしよう

小さな子どもは、少し目を離したすきに思わぬケガをする恐れがあります。家庭内でのケガを少しでも減らすために、指はさみや衝突の恐れが大きい開きドアはできるだけ少なくした計画にしましょう。

特に、小さな子どもの生活の中心となるLDKのあるフロアは、なるべく引き戸を採用できるといいですね。バリアフリーの観点でも開け閉めしやすい引き戸は、将来的に便利さを感じられるはずです。

2. ちょっとした工夫で家の中を公園に

悪天候の日があると、元気な子どもたちは思い切り身体が動かせずストレスが溜まるものです。

そんな元気な子どもたちを雨の中公園に連れて行かなくても良いように、家の各所に現し梁や天井補強、壁補強を施すことをおすすめします。補強した部分を活かして、ターザンロープやうんてい、鉄棒、ぶらんこ、ボルタリングなどの遊具を作ることができます。

遊具自体はホームセンターやネット通販で買えるもので作ることができますが、補強や梁については、家を建てる時点で施す必要がありますので、新築時点でお子さんが赤ちゃんの場合でも、ぜひ検討してみてください。

3. デッキがあると夏の子育てが楽になる

元気な子どもたちは外遊びが大好きですよね。

デッキや、少し広めのベランダがあると、シャボン玉遊びや夏の水遊び、日光浴に役立ちます。お散歩や外に出かけると、いろいろな発見や成長がありますが、毎日出かけるのはお金も掛かりますし、本当に大変です。

そんな時、敷地内に安心して子どもを遊ばせられるちょっとした外のスペースがあるととても助かります。デッキで水遊びがしたい場合、給水計画も忘れずに行いましょう。

4. 便利な回遊動線がおすすめ

家の中で、行き止まりがなく、ぐるりと回れるような動線のことを回遊動線と言います。
2方向以上から部屋にアクセスできるため、家族が行きかう時間帯でもぶつからずに便利に家事をこなすことができます。

また、回遊動線をぐるぐると歩くだけで子どもは喜びますので、追いかけっこにも役立ちます。

5. お昼寝スペースはあると便利

赤ちゃんや小さい子どもはお昼寝が欠かせません。

子どもが寝ている間に家事を行いたい場合、寝室に寝かせると万が一の時に駆けつけるのが大変で、トランシーバーを設置したり、家事中も何度も子どもの様子を確認に行ったり、何かと落ち着きませんよね。リビングに寝かせておいても、物音で起きてしまうこともあります。

そのために、リビングなどの生活の中心となる空間には、畳スペースや仕切れる4.5畳程度の空間があるとお昼寝スペースとして役立ちます。子どもがお昼寝しなくなっても、洗濯物を畳んだり、来客の寝泊りスペースや、介護用ベッドを置くスペースとしてきっと役立ちます。

6. 死角のないLDKで毎日を安全に

リビング・ダイニング・キッチンを1つの空間として設けることは、現代の住宅で人気のスタイルですね。特に対面式のキッチンは、家事をしながらリビングにいる子どもの様子を確認することができるので、子育て世代に人気を集めています。

その上で、LDKの空間形状を死角のない直線の形状にすることで、キッチンから動かずに広い範囲を見渡すことができますので、家事をしながら子どもの安全を確認できます。

7. 脱衣室は広めに

子どもが小さいうちは、入浴の際の着替えにひと苦労します。また、家族みんなで入浴することもあり、脱衣室は広めに確保しておくと着替えの動作が楽に行えます。

脱衣室は洗面室と兼用して2畳程度の広さを確保しますが、3畳程度の広さを確保しておくと、洗濯機と洗面化粧台を設置して、パジャマや下着やタオルなどを収納しても、十分な広さを確保することができます。

8. 玄関もできるだけ広く

玄関の広さは、一般的な30坪程度の住宅の場合は1畳程度の広さにとどめることが多いです。それは、他の部屋や収納スペースなどの確保が優先されるためです。

しかし、子どもが小さいうちは、三輪車やベビーカー、ストライダーなど玄関の土間に置いておきたい物が多くなるものです。シューズインクロークも便利ですが、玄関の土間の広さ自体を1.5畳以上にすると、外でドロドロになった時の着替えや、靴を履かせる動作が楽になります。

また、雨の日や、蚊が気になる季節のベビーカーへの乗り込みが家の中で出来て便利です。将来的に、玄関の段差を解消する器具を置いても土間の広さを確保することができますよ。

子どもの教育に役立つアイデア

子どものよりよい発育と家庭での教育に役立つアイディアについてお伝えします。こちらで紹介する事例は、リフォームやDIYでも取り入れやすいものばかりです。

9. 作品展示スペースはあって損なし

子どもの作品は、なるべく飾ってあげたいという方も多いのではないでしょうか。

ピクチャーレールや、磁石で簡単に作品が飾れる鋼板仕上げの壁、ニッチなどの作品展示スペースがあると、日々増えていく作品を素敵に展示することができます。

ニッチの場合、間接照明と組み合わせると美術館みたいになって、さらに素敵ですね。作品を飾ることで、子どもの制作意欲も向上し、創造力の育成に役立ちます。

10. コミュニケーションにも役立つワークスペース

リビングにカウンターを設置して、ワークスペースを作ることは、子育て世代の定番のプランです。

共用部分に設けるワークスペースでの勉強や作業は、自室で行うよりも集中力がアップすると言われていますし、近くにいる家族にとっさの質問をしやすくなるので、コミュニケーションにも役立ちます。

パソコンや電動の鉛筆削り、ミシンなどを置けるように、コンセントの計画も忘れずに行いましょう。

11. 壁の黒板仕上げで子どもの「なんで?」に答える

子ども部屋やリビングなどの共用スペースの壁の一部を黒板仕上げにすると、落書きはもちろんですが、勉強を教える際に役立ちます。

また、子どもの突然の「なんで?」という質問は、図解した方が説明しやすい場合もありますので、そんな時にも重宝することになります。

黒板の場合は書いたり消したりすると粉が落ちますので、下部に木材を這わせるなどして、粉受けを計画しておくとお掃除が楽になります。

12. 食育は家庭菜園で

近年、子どもの食べる力を育むための食育という教育が注目されるようになりました。家庭で食育を意識する場合、毎日のお手伝いや買い物はもちろんですが、家庭菜園を一緒に行うと、食べることへの興味や、感謝の気持ちが生まれやすくなると言われています。

家庭菜園のための畑スペースや、プランターを置くスペースが確保できそうな場合、ぜひ計画してみてください。家庭菜園ができると、自分で育てた野菜を調理して、家族でおいしく頂くという質の良い食育を行うことができます。
家づくりで、子育て世代が取り入れたいアイデアについてお伝えしました。

これらのアイデアを盛り込んだ上で、将来的な間取り変更を見越した配管計画や、間取りの変更がしやすい構造壁の配置計画などをしておくと、住まいの寿命をより長くすることができます。

いつまでも家族が集まってほっとできる空間であるように、長く過ごしやすい住まいにこだわった計画ができるといいですね。

この記事を書いた人

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

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