照明といえば、天井に取り付けて全体を明るく照らすシーリング照明や、天井からぶらさげるペンダント照明などがありますが、壁に設置する照明をブラケット照明と言います。
以前は、玄関灯やお風呂場の照明などの限られた場所以外ではあまり見られなかったブラケット照明ですが、今はスタイリッシュなものから、可愛らしいものまで多くのバリエーションがあります。
ブラケット照明は、壁に陰影を作り、奥行きを感じさせます。上手に使えば狭い部屋を広く見せたり、可愛い照明器具でインテリアをより素敵に演出することもできます。
そんなブラケット照明の中でも人気のあるタイプを集めてみました。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
レトロにもお洒落な雰囲気にも『マリンランプ』
レトロなブラケット照明
シャンデリアタイプのブラケット照明
モダンなテイストも
レトロにもお洒落な雰囲気にも『マリンランプ』
最近人気なのが、このマリンランプです。
元々は船舶で使われていたことから、電球を保護するためのガードがついた形状です。
船舶用のものを元にしているため、防水や防滴仕様のものもあり、外構やサニタリーにもよく使用されます。
スクリーンポーチのある家にピッタリのちょっとレトロな雰囲気のブラケット。
レトロなブラケット照明
こちらは「エジソンランプ」を使ったブラケット照明です。
「エジソンランプ」とは電球の名称で、フィラメントが見えるタイプ。昔のエジソン電球を長寿命のフィラメントで再現したもので、ソケットにそのままセットして使うことも多いようです。
エジソン電球といえば、発明されたのがもう150年以上前。懐かしい趣の光は、大正時代や昭和初期の昔の建物を思い出させます。
キッチンを中心に据えた、大空間のリビングダイニングへとリノベーションした事例。
天井にあらわしの梁を並べてつけることで、グレーと白でまとめられたインテリアに奥行きをつくります。この真鍮のブラケットだけでなく、あらゆる金物が真鍮でそろえられています。
こちらもレトロ感のあるブラケット照明。
オークの無垢フローリング、漆喰や珪藻土などこだわりの自然素材に、落ち着きのある真鍮のような色味のブラケットがとても映えます。
シャンデリアタイプのブラケット照明
シャンデリアのように、ガラスなどでデコレーションされたブラケット照明です。
壁紙の色や素材によって、おしゃれにもかわいらしい雰囲気にもなります。キラキラとした光が壁に反射してとてもきれいです。
モダンなテイストも
現代風のブラケット照明は、各照明メーカーから数多く出ています。
スチールから石膏、石など、素材はさまざま。使用する場所によって様々な表情を与えてくれます。透けない素材を使って壁のみを照らす、光源の見えない間接照明タイプも。
パターンでアクセントをつけたLDKの珪藻土の壁。
松の文様が抜かれたようなデザインの台座が、昔の提灯スタイルのようで可愛らしいブラケット照明です。
こちらはペンダント照明とブラケット照明を組み合わせたキッチン。
タイルが光を反射して、より明るく見せています。
外観・室内ともに、気に入っている元々の雰囲気を活かしたリノベーション。
移動すると大掛かりな補強が必要になるような梁のかかり方をしていた柱に、ちょうどダイニングテーブルが入るスペースだということに気づいて確保。柄の長いブラケットを合わせました。
ブラケット照明は、壁工事が必要です。新築やリフォーム・リノベーションの際には、お部屋のポイントやアクセントになるおしゃれな照明器具を探して、ぜひ計画に加えてみてください。