あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、ゾーニングとはお部屋の空間をどんな用途に使うか決め、区分することを意味します。例えば広いリビングの中で、食事をとるダイニングと、ゆったり過ごすソファースペースの2つを作りたい時は、大体の境界線を頭の中に思い描いて家具を配置します。スキップフロアを使って床の高さを変えたり、間仕切りの壁を使うことでもゾーニングできますが、今回は手軽に出来る家具を使ったゾーニングの方法を見てみましょう。
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ふたりのダイニング
家具とインテリア小物で空間を分ける
一つの空間に何役も
お気に入りのラグで
白でコーディネートされた姉妹の部屋
機能的に間仕切る
リビングダイニングにある家族の共有コーナー
家の中にある兄妹の家
小上がりのようなリラックスコーナー
置き畳で和室の表情に
やわらかく間仕切る
フレシキブルな空間
ふたりのダイニング
オープンキッチンの前に棚を置けば、対面式のキッチンカウンターにもなります。合わせてテーブルも配置することで、カウンターテーブルのような雰囲気を楽しむことができます。
家具とインテリア小物で空間を分ける
ソファーの背を使ってゾーニングしている例です。ダイニングの真上には食卓を強調するような大きなペンダントライトも下がっていて、より一層2つの空間を区分する助けを果たしています。
一つの空間に何役も
チェストの裏にデスクを置けば、書斎スペースの出来上がりです。集中力が必要になるデスク周りは、他からの視線を遮る必要があるので、家具を使ったゾーニングも非常に有効です。
お気に入りのラグで
ラグを1枚敷くだけでもゾーニングになります。子供が自分専用の部屋を持っていない場合でも、リビングの一角にラグを敷いてキッズスペースを作ってあげると、子供も喜んでくれるかもしれませんね。
白でコーディネートされた姉妹の部屋
築20年の中古住宅をリノベーションした家族4人の住まいです。
子供部屋はいずれ仕切って2部屋にできるよう、出入り口は2カ所用意していますが、今はまだ広い一つの部屋として、2段ベッドと、可愛らしい白いタンスの向こうに姉妹の机が置かれています。
機能的に間仕切る
住宅団地の方形敷地に建つ夫婦の住まいです。
ベッドコーナーと趣味の作業スペースを書棚で間仕切り、階下のリビングと立体的につながっています。部屋は徐々に天井が高くなりやがて2階になるというふうに、らせん状に部屋がつながる空間構成となりました。
リビングダイニングにある家族の共有コーナー
大きな中古マンションのリノベーションです。
リビングダイニングの傍らには、家族共有のデスクカウンターを設置し、ソファを置くことで動線とデスクコーナーのスペースを確保しました。幅広のカウンターがワイド感を強調し、LDKを広く感じさせてくれます。
家の中にある兄妹の家
構造の制約がほとんどない中古マンションのリノベーションです。
住まい手が一緒に作り上げたという、その楽しい雰囲気が各所に伺えます。
家具ではありませんが、広い空間の中に小さな家をつくり、兄妹の家としました。
小上がりのようなリラックスコーナー
高い天井に広いリビングダイニング。その一角にたくさんのクッションが並んだリラックススペースを造作家具で設けています。
ソファよりもゆったりした体勢で本を読んだり寝転んだり、収納スペースもある盛りだくさんのコーナーです。
置き畳で和室の表情に
バルコニーや2階と一体として使えるロフトなどにより、狭い敷地ながらも室内をワンルーム的につなげることで広がりのある空間としています。置き型の畳でスペースを分けています。
やわらかく間仕切る
東京都渋谷区にある、昭和46年築のヴィンテージマンションです。
窓辺にあるベッドスペースとリビングを仕切るのは可動式の間仕切りです。曇りガラスを使用することで、部屋の中まで光を通せて、リビングの閉塞感も感じず、しっかりとゾーニングが出来ています。
フレシキブルな空間
機能を集約したシンプルでコンパクトな住宅です。
基本的には、夫婦2人が1階ですべての生活をスムーズに行えるようになっていますが、 2階は、広い一つの部屋を置き畳を敷いてスペース分けながら、今後の家族構成の変化及び来客にも対応できるようにしています。