2017/01/12更新2like11080view

著者:tennto1010

図面を読むことは暮らしを想像すること。失敗を防ぐ平面図の読み方 〜窓編〜

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家を探すときや設計者に提案されたとき、家の平面図を見て、あれこれ家具のレイアウトを考えたり、その家での生活のイメージをふくらませるのは楽しいものですよね。でも、平面図は立体の部屋をあくまで便宜上、2次元に表現した図面なので、高さなど平面図だけでは描ききれない情報が潜んでいます。そこで、今回は特に「窓」をとりあげて、平面図を見るときに知っておくと少しためになるポイントを見ていきたいと思います。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

後回し、では間に合わない

窓がついていればいいや、では済まされない

窓のありがちな失敗

平面図からどこまでシミュレーションできるか

後回し、では間に合わない

住み始めてから「あ〜、こうしておけばよかった〜。」と気づいても、時すでに遅し…。こうした後悔のなかで、窓に関わる問題はかなり多いようです。

中古マンションのリノベーションでは窓の変更が基本的に出来ないことは、ご存知の方が多いと思いますが、一戸建てのリノベーションでも、タイミングによっては変更がききにくい箇所です。さらに、注文住宅においては、確認申請の計画変更が必要になってくるケースもありますので、やはり後回しにせず、最初の段階で熟考のうえ、決定しておくことが基本となるでしょう。

窓がついていればいいや、では済まされない

また、見落としがちなのが玄関や階段など居室以外のスペース。家の顔となるリビング・ダイニングなどは開口部にこだわりのイメージを持っていても、それ以外となると、ついているかどうかだけの確認で終わってしまうこともありそうです!

でも、毎日の生活の中での“なんとなく使いづらい”や“なんか気持ち悪い”が、日々積み重なると、大きな後悔につながりかねません。

窓のありがちな失敗

窓にまつわる失敗例は、例えば以下のようなものが。「まさかこんなこと⁉︎ありえない〜!」と、思いますか?それとも「うん、うん!ありそう〜。」と、思いますか…?

■ 窓が多すぎて、家具がおけない
大開口のリビング・ダイニングなどにありがちな失敗。家具を寄せる壁がないというのは大変不便なことなのです。家具だけではなく、壁に絵や写真を飾ることも出来ませんね。

■︎ 周囲の視線が気になって窓が開けられない
道路や隣家に面した大きな窓など、視線が気になって開けられない窓の失敗も。

〜高窓や地窓を利用して隣家の視線をさける工夫を〜
 光の降り注ぐ暮らし”ハイサイドライト”の素敵な使い方 (SUVACO記事より)
■ 明るすぎる 眩しすぎる テレビが光ってよく見えない
日があたらない部屋にならないように注意をはらうことはあっても、その逆にはなかなか注意が向かないもの。天窓からの光が眩しすぎる、テレビに光が当たる、または逆光で暗いなど、光が当たりすぎることのデメリットも予想しておかなくてはいけませんね。光が当たりすぎる結果、結局カーテンで閉めきった部屋になってしまのではもったいないです。

〜方角や使用する部屋が適切であれば、自然光が入る気持ちのいい天窓〜
自然光が降り注ぐ部屋。天窓のある家7選 (SUVACO記事より)
■ 開閉がしづらくて、開かずの窓に
家具の奥にあるなど、手が届きにくく開閉がしづらい場所につけてしまった窓は、ごくたまにしか開けない窓になってしまいます。掃除も手が届きにくいので汚れやすいでしょう。また、窓の形状によっては、左右の動き(引き違い窓など)なのか、前後の動き(滑り出し窓など)なのか、鍵はどこについているのか、網戸はどう開けるのか、といった開閉のための動作が変わってきますので、その動作までを考えておかないと予想外の不便さが起こります。

平面図からどこまでシミュレーションできるか

建物が完成前であったり、実際に家具を置いてみる前では、なかなかイメージがつかみにくいですが、自分の感覚でどれだけシミュレーションをできるか、これがとても大事になってきます。

平面で描かれた窓が現実の部屋につけられると、自分がイメージしていたものと感覚的に食い違っていることに気づかされるもの。

では、図面と実際のお部屋との関係をイラストで見ていきましょう。
▲ イメージ1
平面図で窓として抜かれている部分。寸法を確認して、「まあ十分な大きさかな。」と、思っても、現物は枠や框に囲まれて小さく見えたり、頻繁に使う日常の動作を考えると小さめだったり、ということもありそうですよ。
▲ イメージ2
奥行きのある物越しに窓を開けるのは難しい!まして高所ならなおさら。手が届きにくい場所は高さや位置をよく考え、またオペレーターハンドルやチェーン式など、開けづらさをなくす機能をもった窓も選択肢にいれましょう。
▲ イメージ3
よくありそうな子供部屋の配置。でも、机を窓にぴったり寄せるのはこの場合、不都合が多そう。窓の位置を少し高めにするだけで、使い勝手は格段に向上するはず。
▲ イメージ4
窓において網戸の開き勝手はとても重要なのに、見落としがちな盲点。固定式なのか、巻き取り式なのか…、など開閉動作も必ずシミュレーションしましょう!
家づくりにおいて、窓のプランを侮るなかれ!このことに気づいていればぐっと住みやすい家づくりに近づけそうです。

操作性も機能性も、大変向上してきている日本の窓。その機能を最大限に活かして後悔しない窓プランを実現したいですね。

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