職業にもよると思いますが、自宅に書斎やワークスペースを計画する男性が多く見られました。今では、ホームオフィスの実現は、誰にとっても当たり前のものになってきています。
丁寧に作り込まれたワークスペースからは、オーナーの趣味やこだわりと言ったものが読み取れ、ときにはその工夫に刺激を受けることもあります。ここではそんな秀逸なワークスペースを見ていくことにしましょう。
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オーナーは住職さんです。普段は原稿や書類を仕上げたり読書したりする空間として使用しています。ブルーのソファ上にかざされた、北欧アルテック社製のビルベリー(野生の実)ペンダントランプや、天童木工の座りやすそうなイージーチェアをチョイスしているところがすばらしい。疲れたらすぐ横になれるソファもあります。
全体的に視点が低く、作業に集中しやすい空間ではないでしょうか。
こちらの書斎兼ワークスペースは文学研究者であるご主人のものです。1階に設置されているこのスペースの床は基礎底盤を土間床としています。つまりここだけ40センチほど床を下げているわけです。さらに天井は仕上げず「あらわし」にしています。そうすることで、ご主人のワークスペースは十分な天井高が取れているのです。
なぜそうするのか。この真上に位置するピアノ室は床のレベルを下げています。それに合わせるように、ワークスペースも床レベルを下げたわけです。壁面両側一杯に作り込まれた本棚があるのに圧迫感がないのは、窓から覗く樹木のせいかもしれません。
この物件は和風の戸建て住宅を「いま風に」リノベーションしたものです。1階部分は襖や広縁を残しながらも随所にモダンな空間を演出しています。座った目の高さに広がる眺望は絶景でしょう。大人ふたりが作業するには十分なデスクスペースです。
これは「完全には分離していない」分棟型の二世帯住宅です。秘密基地のようななぜか落ち着ける作業スペースですね。半地下ということで、デスクの上からの明かりは吹き抜けからの採光なのでしょう。自然の光とは思えない間接照明のような柔らかい光が降り注ぐ空間。ひっそりと静けさの中の書斎スペース。集中できる空間です。
ご夫婦だけで住むということで、LDKプラス寝室をワンルーム化したリノベーション事例。
Appleのディスプレイを置いたデスクはシンプルなものをセレクト。ワンルームの中でも小さな書斎兼ワークスペースの役割をちゃんと果たしています。
机の配置は壁面向きに置きがちですが、あえて場所をとる「部屋側に向けている」のがミソ。こちらのような向きにすると、作業の集中力が高まることが多いのです。デスク前にチェストや椅子を置いて、リビング側と縁を切るのもアイデアではないでしょうか。フラットなワンルームスペースに書斎やワークスペースを併設するとき、試して取り入れてみると良いでしょう。