そもそも日本の木造建築は、柱を軸組みとして、柱間を壁にしたり開放しておいたりという造り。そんななか、開け閉めができる障子や襖といった建具が工夫されてきました。つまり、使い方に合わせて空間を仕切ることができる引き戸は、コンパクトな日本の家には欠かせないものだったのです。ここでご紹介するように、さまざまな素材やデザインの間仕切り戸を活用して快適な住まいを実現してみませんか?
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
ダイニングと居間をガラス戸とブラインドで仕切る
和室とリビングを障子で仕切る
リビングと個室をガラス戸で仕切る
リビングとサニタリーをすりガラス戸で仕切る
リビングとダイニングを格子戸で仕切る
リビングとダイニングを格子戸で仕切る
リビングと寝室をガラス戸で仕切る
和室と土間を青×白の襖で仕切る
リビングとダイニングを折れ戸で仕切る
ダイニングと居間をガラス戸とブラインドで仕切る
築100年を超える民家のキッチンダイニングと居間を和紙風プリーツブラインドとガラス戸で間仕切り。古民家は壁ではなく間仕切りで空間を仕切る造りなので、その良さを生かしつつ改修しました。朝食は手早くダイニングテーブルで、夕食は居間のテーブルで家族団らんのひとときをーー。間仕切りの開閉で、古き良き日本の暮らしの魅力を堪能できそうです。
和室とリビングを障子で仕切る
こちらは先ほどと同じ民家の南側にあるリビングと和室です。仕切りの障子を閉めてもリビング窓からの光が透過し、和室に明るさをもたらしてくれます。障子を開ければ、大人数でも使いやすい広々とした空間に。
リビングと個室をガラス戸で仕切る
「壁で仕切られている家をオープンに!」というコンセプトでリノベーションしたこちらのお宅。リビングダイニングキッチンの壁一面を引き戸にしたデザインで、風通りと採光たっぷりの住まいになりました。仕切りのガラスは、個室の用途に合わせてすりガラスも取り入れています。
リビングとサニタリーをすりガラス戸で仕切る
リビングから続く洗面・バスルームは、ベランダに隣接していているので光がたっぷりと取り込めます。ふだんは間仕切り戸を開けて開放的な空間に。戸を閉めれば来客時や寒い時期でも安心ですが、すりガラスなので採光性は常に得られます。
リビングとダイニングを格子戸で仕切る
リビングとダイニングキッチンの間に間仕切り戸があるだけで空間の使い道が広がります。こんな格子戸なら、開放感はある程度維持したまま、目線は絶妙に遮ることができるのでおすすめです。
リビングとダイニングを格子戸で仕切る
大人数で会するのにもってこいの広々としたリビングダイニングですが、ふだんは食事をするにしてもソファでくつろぐにしても、どこか落ち着かない……となれば、間仕切り戸の出番ですね。床や天井に合わせたシックな木目の引き戸を閉めれば、適度な開放感を保ちつつ、個室のように使えます。
リビングと寝室をガラス戸で仕切る
スペースに限りがあるマンションでは空間に広がりを感じられるように、リビングに隣接する寝室の壁全面をスチールサッシのガラス戸に。お客様からの視線も考慮して、格子越しに見えるベッドルームは、壁をブルーにペイントするなどおしゃれな演出をしています。
和室と土間を青×白の襖で仕切る
ちょっとした来客時に重宝する玄関脇にある和室。青と白の市松模様の襖を設えました。襖を開けておけば、明るく広々とした玄関に。襖を閉めれば、玄関の印象的なアイキャッチとしての役割もしてくれます。
リビングとダイニングを折れ戸で仕切る
ダイニングルームとひと続きのリビングですが、実は壁面に収納された大きな折れ戸を広げれば、客間としても使えます。折れ戸には扉がついているので、出入りはラクラク。ふだんはくつろぎの場となる造り付けの畳ベンチは、ベッドとしても使えるのでお客さまの宿泊も可能です。