部屋と部屋を仕切る壁を「間仕切り壁」と呼びますが、これを壁でなく造り付けの間仕切り家具にすると、いろいろな利点が生まれてくれます。間仕切り家具は便利なだけでなく、楽しさを持った存在でもあります。間仕切り家具の工夫次第で住まいの魅力は倍増します。ここではさまざまな間仕切り家具を見ながら、その便利さと魅力を考えてみたいと思います。
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間仕切り家具の便利さ
間仕切り家具の魅力
透かして設ける
低く設ける
部屋のような家具
家具のような部屋
動く間仕切り家具
水平な間仕切り家具
間仕切り家具の便利さ
下の写真は、間仕切り家具がどのように便利かをわかりやすく説明してくれる例です。この住まいはマンションをリノベーションしたものですが、主な間仕切りをすべて造り付け家具で統一しています。
大変なボリュームの収納量が確保できますし、デザイン的にも統一感があって、置き家具を並べるよりも合理性に富んでいることがわかります。また、間仕切り家具は軽く固定しておけば、将来の模様替えの際に設置場所を移すことも簡単にできます。
間仕切り家具の魅力
間仕切り家具は便利なだけでなく、住まいを豊かにしてくれる大変魅力的な存在でもあります。それではさっそく、間仕切り家具の魅力にはどんなものがあるかを見てまいりましょう。
透かして設ける
壁で間仕切りを作ると、部屋と部屋とははっきりと分かれます。しかし間仕切り家具を用いると、部屋同士を柔らかくつなぐことも自在にできます。
下の写真はリビングとダイニングを間仕切り家具で柔らかく分けている例です。家具を置いた結果2つの場所が明瞭に輪郭づけられています。また家具によって新たにコーナーができあがったので、そこにソファを置いて落ち着いた「入り隅」の場を作り出しています。
一方、家具に背板を設けず透けた作りにしているので、2つの場所が分かれつつも柔らかくつながった、程良い状態を作り出しています。
低く設ける
間仕切り家具を天井いっぱいまで作ってしまわずに、少し低くして設けると、部屋の広がり感を損なうことなく収納スペースを確保できます。
下の写真は、とても長い間仕切り家具をLDKに設けた例です。奥には別の部屋がありますが、広いワンルームの中に家具が置いてあるような軽快なイメージを与えてくれます。
また、この例ではキッチンカウンターも間仕切り家具と素材を揃えて作ってあるので、2つの揃いの家具がアイランド状に置いてあるような魅力も感じることができます。
また下の写真は、キッチンの冷蔵庫を収める部分を家具風に作った例です。冷蔵庫の背面やキッチンを目隠しする役割を持っていますが、天井まで作ってしまわずに冷蔵庫より少し高いくらいで収めた結果、キッチンと周囲の場所とのつながりがとても豊かなものになってくれています。
下の写真はLDKの一角にある書斎コーナーですが、間仕切りの本棚の高さを必要ぎりぎりまで下げて、周囲の場所と気配がつながるようにしてあります。目線を軽くさえぎって適度な囲われ感を出しつつ、いつも家族とつながっていられる大変魅力的な家具デザインです。
下の写真は子ども室の間仕切り家具です。目線が隠れる高さにとどめ、その上は高い天井裏を介して子どもさんが気配でつながっていられるようにしてあります。
ところでSUVACOで間仕切り家具を調べますと、子ども室の間仕切り家具がとてもたくさん紹介されています。お子さんの成長に合わせて、間仕切り家具もまた移設したり分解したりしながら、いっしょに歩んで行くことのできる存在なのかも知れませんね。
部屋のような家具
例えば、室内にアイランド状に立っている間仕切り家具の厚みをうんと増やして、中に人がいられるようにしてしまったらどうなるでしょうか。もはや家具というよりは、「部屋」に近い存在になってくるでしょう。
下の写真は、そんな夢のような楽しさを実現した例です。広々とした部屋の中に巨大な遊具のような家具を置いて、なんとここを子ども室にしています。ここまで来るともはや究極の間仕切り家具ですね。
家具のような部屋
一方、部屋のような家具とは逆に、部屋が限りなく家具のような姿になった例もあります。下の写真は大変広々としたLDKですが、中央の箱のような巨大家具は、実はご夫婦のための書斎なのです!家の中にもう一軒家があるような、なんともワクワクしてしまう楽しさですね。
さらにこの書斎はLDKに対して斜めに設けられていて、いかにも「置いてある」ような楽しい表情を見せてくれています。
間仕切り家具の楽しさ、もはや無限と言って良さそうですね!
動く間仕切り家具
そして次の究極は、とうとう間仕切り家具が動いてしまうという例です。
下の写真がそれです。キャスターのついた間仕切り家具が自在に動いて、使い勝手に合わせて自在に間仕切ってくれるという、大変な優れものです!この家具を移動させたあとには床にレールすらも残らず、もともと家具があった気配がなくなってしまうという、魔法のような存在です。
間仕切り家具って、ここまでできてしまうんですね。
水平な間仕切り家具
さて、今まで見てきた間仕切り家具は、すべて垂直方向に立っているものばかりでした。しかし下の写真をご覧になってください。子ども室の中に、楽しい小上がりの遊びコーナーが設けられています。
この小上がりの造作家具は子ども室を2つの場所に分けていますよね・・・。少々強引ですが、これもまた楽しい「間仕切り家具」の一種とは言えないでしょうか。
床に段差がつくことで、場所は2つに柔らかく分かれます。そして段差をこの例のように家具で作ったとしたら、もしかしたらこれは、水平方向の間仕切り家具と呼べるような存在なのかも知れませんね。
間仕切り家具について様々な例を見てまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
いちばんのポイントは、間仕切り家具は便利なだけではなく、とても魅力に満ちた楽しいものだということです。
コストは少しかかりますが、便利でその上楽しいものならば、できるだけたくさん住まいの中にほしいですよね。
コスト面は、例えば家具職人さんに作ってもらうのと大工さんに作ってもらうのとで、かなり変わってきます。そんな部分での工夫もまたできますので、ぜひ設計者の方に相談しながらすてきな間仕切り家具をゲットしてみてください!
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