古材とは、築50年以上の民家から取り出された木材のことをいうのだそうです。古材によく見られる傷や割れ目は長い歴史をくぐりぬけてきた証であり、その点が多くの人に注目されています。古材加工の家具がよく見られるのはその人気を表しているように思えます。古材は良質で個性のある木材ですので、それを使ったインテリアなどは必然的に味のあるものに仕上がります。
このように、価値のある古材をお家の一部やインテリアとして使った事例をご紹介いたします。
壁に取り付けられた大きな棚は可動式になっていて、古材を使って作られています。素朴な棚ですが、古材ならではの質感がこの棚の味になっています。
廊下とベッドスペースの仕切りとして設けられている本棚。この本棚は古材の足場板を使用して作られています。本棚の隙間から向こう側のお部屋が見えるということと古材の持つ柔らかい素材感が、お部屋同士をゆるく区切っていて、空間の繋がりを大事にしています。
コンクリートブロック壁に取り付けられた靴棚は、古材の足場板を利用して作られています。コンクリートの堅くひんやりした素材と、古材の柔らかく暖かい素材のギャップがユニークですね。可愛らしい小物使いも、温もりの演出に一役買っています。
古材をなるべく活用して作られたお家。古材が使われていることで、新しさの中に歴史や親しみを感じます。
新築への建て替えをせずに、今までの木造部分をできるかぎり残してリノベーションをされたお家です。長年共に過ごしたお家と完全にお別れするのはとても寂しいですが、このように残すことができると、ずっと大事にお家を守っていこうという気持ちになりますね。
古材を使った壁がお部屋の主役として存在感を放つお部屋。異なる複数の素材が合わさっていますが、ちぐはぐな感じはなく、相性良く融合しています。
収納棚とドアに古材の足場板が使われています。長い歴史が刻まれていることは一目瞭然。姿を変えて活躍し続けている古材に触れると、パワーをもらえるような気がします。