漆喰や珪藻土など、昔から使われてきた素材を使用した壁が人気を集めています。
建築やリノベーションの際には、これまで一般的に使われてきたビニールクロスではなく、天然素材を指定する人が増えています。
一口に天然素材といっても、様々な種類がありますが、今回は、よく使われている壁材とその特徴をご紹介します。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
1.漆喰(しっくい)
2.珪藻土(けいそうど)
3.中霧島壁、チャフウォール
4.珪藻土クロス
5.紙クロス
使用する際は、十分に打ち合わせを。
1.漆喰(しっくい)
漆喰とは、日本特有の塗壁材で、消石灰に砂・海藻のり・すさを混合して水で練ったもの。壁や天井の仕上げに使用されます。次に説明する珪藻土と比べると、表面は滑らかでさらっとしています。
地中海のホテルに滞在しているような異国情緒ある空間。
2.珪藻土(けいそうど)
珪藻土とは、植物性プランクトン(藻)が化石化したもので、昔から火に強い土として七輪、コンロ、耐火断熱レンガの原料として使用されてきました。現在は、ビールやお酒のろ過材としても使用されています。主成分はガラスと同じ珪酸質で、無数の孔があいている超多孔質。「呼吸する素材(調湿性)」という特性があります。
漆喰と比べると、表面はざらざらしています。
3.中霧島壁、チャフウォール
南九州の火山噴火物(火山灰など)シラスを使った「中霧島壁」や、ホタテを使った「チャフウォール」など、近年注目を集めている塗り壁材もあります。
4.珪藻土クロス
塗り壁はコストがかかるのでちょっと・・・という場合、手軽に使用できる壁材に「珪藻土クロス」があります。こちらはクロスと同様に施工することができます。天井に使用する場合も。
5.紙クロス
日本ではまだあまり一般的ではありませんが、紙素材のクロスもあります。
欧米ではDIYリフォームが普及していますが、イギリスなどでは壁紙を剥がさずにどんどん上に重ねて貼っていく場合もあるのだとか。水周りなどには向いていませんが、普通の壁紙にはない柄が魅力です。
使用する際は、十分に打ち合わせを。
塗り壁は、色や仕上げに多くのバリエーションがあるので、楽しみながら好みのものを探してみましょう。
なお、塗り壁については、左官職人の技術で仕上がりが左右されることもあります。
どんな仕上げにしたいのか、サンプルを確認するなどして、事前にしっかりと打ち合わせをしましょう。
施主がDIYで施工する事例も増えています。家族みんなで壁を塗れば、ちょっとくらい失敗したとしても良い思い出になりそうですね。