日本古来から使われてきた建具には幾何学的な美しさがあり、伝統的な和の建築だけではなく、モダンな建築にもマッチします。建具のデザインを活かしたおしゃれなインテリアをご紹介したいと思います。
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日本の建具の美しさと機能性を再確認する
窓から柔らかな明かりを届ける障子
室内の開口部に和のデザインを取りこんで
日本の建具の美しさと機能性を再確認する
建具とは、部屋の仕切りに用いる開閉できる窓や戸、襖などを指します。現代の住宅では壁の一部に建具を取り付けるのが一般的ですが、昔の建築では壁を用いず、建具だけで構成されているものが多くありました。
このように壁の代わりとしての役割がある建具は、意匠的に美しいだけではなく、閉じたままでも採光可能で通気性がよいなど、機能性の優れたものが多くあります。
窓から柔らかな明かりを届ける障子
木の温もりを感じるダイニングセット、壁や床にも味わい深い木材が使われた空間には、大きな格子の障子が似合います。
柔らかな光を届けてくれる一方、不透明な材質で外からの視線を遮ってくれるためカーテンの代わりにもなります。シンプルですっきりしたデザインのインテリアと相性のよい建具です。
マンションリノベーションでレトロな雰囲気の空間をつくり上げました。雰囲気づくりのポイントになっているのが、凝った意匠のこちらのガラス障子。引き戸を開けると開口部のある明るい土間に繋がっています。
室内の開口部に和のデザインを取りこんで
昭和モダンの空間には、レトロな木製建具がよく映えます。赤みを帯びた木材は、丸いペンダントライトやブラケットから放たれる明かりを柔らかく反射して、まるでタイムスリップしたような気分になりますね。
こちらの腰付き縦額障子は、以前の住まいで使われていたものを再利用しました。大小の長方形が組み合わされたデザインの複雑さがアクセントとなって、シンプルな空間に動きを与えています。
格子壁、格子戸、障子で仕切られた壁がアートのような美しさです。格子戸部分は、視線が抜けることで隣室と緩やかに繋がりをもたせています。
室内の仕切りに格子戸を用いることで、通気性を良くしたマンションリノベーション。
隣室の窓から明かりがとれるうえ、格子戸を開けることで広々と空間を使うこともできます。日本古来の間仕切りの手法を活かした、秀逸な和モダンインテリアです。
部屋を間仕切る建具は取られていますが、美しい欄間をデザインとして残した古民家。欄間や天井の深みのある木目に新しい柔らかな色味のフローリングがマッチして、レトロモダンな雰囲気をつくり上げています。
日本で古くから使用されてきた建具を取り入れたインテリア。採光、通気、防犯などさまざまな機能をもちあわせ、デザイン性も高い建具は色々なテイストのインテリアに活用できそうです。