2016/11/09更新0like2595view

著者:YUICHI ISHINO

冬に花火で大騒ぎ!イギリスのガイ・フォークスナイトとは

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この記事を書いた人

ロンドンに暮らす編集者/Webプロデューサー。各媒体を通して現地の旬の情報を発信しています。

ハロウィンの直後に行われるイギリスならではのイベント、ガイ・フォークスナイト。日本ではあまり耳なじみがありませんが、いったいどのような行事なのでしょうか。

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ハロウィンより盛り上がる!? ガイ・フォークスナイトとは

ガイ・フォークスは400年前に実在した暗殺犯の名前

冬の花火も悪くない

やっぱり細かいことは気にしない?

ハロウィンより盛り上がる!? ガイ・フォークスナイトとは

秋のイギリスにはハロウィン以外に、とっても重要な風習があります。ガイ・フォークスナイトと言われるもので、個人的にはこちらの方が盛り上がる印象です。ハロウィンのわずか5日後、つまり11月5日に毎年催されるのですが、日本ではあまり聞いたことがないかも知れません。今回はそんなガイ・フォークスナイトについてご紹介します。

ガイ・フォークスは400年前に実在した暗殺犯の名前

その起源は400年以上前にさかのぼります。1605年、時のイングランド国王であったジェームズ1世と国会議員たちを暗殺する陰謀が企てられます。首謀者はロバート・ケイツビー、そしてその実行犯こそがガイ・フォークスでした。

彼らは過激化したカトリック教徒。当時は政治的にイングランド国教会の優遇政策がとられており、カトリックは弾圧されていたそうです。そうした報われない状況を打破するため、ガイ・フォークスらは大量の火薬をウェストミンスター宮殿(国会議事堂)の地下に運び、爆破させる計画を思いつくのです。

実施予定日は議会が開院する11月5日。しかし、何者かの密告により、すんでのところでこの計画は未遂に終わりました。のちにロバート・ケイツビーや仲間たちは殺害、ガイ・フォークスは処刑されます。

その後、この事件を背景に、11月5日にガイ・フォークスの人形を街中ひきまわし、最後に燃やすという風習が生まれました。いまでは少し形を変え、かんしゃく玉を鳴らしたり、花火を打ち上げたりして過ごすのが一般的。ともすれば大惨事となっていたかもしれない陰謀を、未然に防ぐことができたお祝いといえるかもしれませんね。

国会議事堂のあるウェストミンスター

冬の花火も悪くない

少し前置きが長くなってしまいましたが、私はこのガイ・フォークスナイトがけっこう好きで、ハロウィンよりも楽しみにしています。

というのも、11月5日といえばロンドンではもうほとんど冬なのですが(笑)、寒空の下で見る花火もなかなか風情があっていいんですね。ロンドンでも各地で大きな花火大会が催されていたりもしますが、夜になると広場や道路などそこかしこで勝手に花火や爆竹を鳴らす人たちが現れ始めるのも見ていて楽しい。

ぼくの家の近所にも大きな公園があり、今年も当日はもう夕方6時ぐらいから花火の打ち上がる音が聞こえ始めました。

自宅の窓から。大会とかではなく、一般人が公園でこんなに大きな花火を打ち上げる

やっぱり細かいことは気にしない?

で、この近所の花火ですが、信じられないことに「いい加減にして!」というくらい長時間にわたって続きます(笑)。

常識的には夜の9時とか10時には終わりそうなものなのですが、いつまでたっても花火の音が静まらない。11時になっても深夜になっても……。もう、ここぞとばかりに打ち鳴らす。誰かがいつか文句を言いに行くんじゃないかな、とも思うのですが、そんなことはない。花火を打ち上げているのは1組や2組ではないので、おそらく注意しに行くほうが気持ちで負けるのでしょう。

友人に「毎年思うけど、いくらなんでもやりすぎだよね」と苦笑いすると、「前に住んでいた場所よりマシじゃないか」と一蹴されました。確かに、一時期、パブの近くにフラットを借りていたときなど毎週金曜日の夜、真夜中までうるさかったのを思い出しました。騒音をあまり気にしないのでしょうか、ここでも当然誰も注意しませんでした(酔っ払いに絡まれたくないというのもあると思いますが)。いずれにしても、細かいことはそのまま放っておく、イギリス人らしいといえばイギリス人らしい……かな。

夜中の12時頃に撮影された光景

余談ですが、あんなに大きな音のする花火、いったいいくらぐらいするんだろうと思い、大衆的なスーパーのウェブサイトを調べてみて驚愕しました。ファミリーキットで最低価格が50ポンド(2016年11月時点の比較的円高のレートで約6,500円)。そのほか、100ポンド、200ポンドなんと500ポンド(同、約65,000円)のセットまで! こういうことになると本気度が違うなぁ、と思わず二度見してしまいました。

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