2019/01/28更新2like5886view

著者:rico.y

老後も住みやすく。ライフスタイルの変化を見据えた家づくりのコツ

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定年退職や子供の独立を機に、住まいを買い替える方も増えています。購入時のライフスタイルにはぴったりだった家も、年月を重ねて家族の在り方が変化したことにより、住みづらさや不満が少なからず生じてくるからではないでしょうか。そこで今回は、そうしたライフスタイルの変化を見据えた、いつまでも住みやすい住宅を集めてみました。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

ライフスタイルの変化とは?

育児にも老後にも優しいバリアフリーの設備

身体も心も喜ぶ、家事動線に効果的な間取り

老後の楽しみを思い浮かべながら…

ライフスタイルの変化とは?

どんな家庭であっても、出産、子供の独立、定年…そして老後と、時が経つにつれてのライフスタイルの変化は少なからず生じます。暮らす人の人数が減れば、部屋を持て余し、使っていない部屋の掃除や管理をわずらわしく感じるようになるでしょう。

でも、ライフスタイルが変わり不満が生じるたびに住まいを買い替えるなんてことは、誰にでもできることではありません。だからこそ、起こりうるライフスタイルの変化に寄り添ってくれる家づくりが大切になってきます。

育児にも老後にも優しいバリアフリーの設備

老後のことを思えば、バリアフリーの家は魅力的です。ただ、介護施設のような徹底したバリアフリー設備までは必要ないかもしれません。玄関やLDK、洗面浴室の段差をなくしておくだけでも、十分なバリアフリーと言えるでしょう。

段差だけでなく、手すりをつけておくのも有効です。
段差がなく要所に手すりのある住まいは、抱っこでの移動が増える育児中やハイハイ時期の赤ちゃんにも優しい環境。
バリアフリーの設備を導入するのなら、老後の住みやすさばかりに注目するのではなく、今も将来も必要な設備を取捨選択することで、余分なコストも削減することができます。
快適で清潔な毎日を支える浴室まわりの環境も、バリアフリーの設備を導入しておきたい場所。広めの脱衣所とスライド式の浴室扉を採用することで、介護が必要となった老後はもちろんですが、家族が多い子育て中のタイミングでも、収納や身動きのとりやすさを確保することができます。

また、浴室まわりは滑りやすく転倒の危険も高い場所。滑りにくさや、吸湿調整の性質に注目した床材を選ぶのもおすすめです。
浴室同様、トイレの設備にも配慮しておくと安心感は増します。
内側で人が倒れていても外側から開けやすい、スライド式のドアはここでも有効です。また、便座から手の届く位置に手すりを取りつけておくのもよいでしょう。

身体も心も喜ぶ、家事動線に効果的な間取り

家にいる時間が一番長いのは、多くの場合、主婦(主夫)です。
だからこそ、家事動線に優れた間取りの工夫がされた住まいは、どのライフステージにおいても快適に過ごせるでしょう。

たとえば、LDKだけでなくパントリーや水回りなど、主な家事動線に関わる空間にそれぞれ出入り口を2カ所以上設けた回遊性の高い間取りにしておくのもおすすめ。動作のムダが減り、家事の時短も叶えてくれます。
こちらは、パントリーを含むLDK全体が回遊できる間取りになっています。
特にパントリーは、キッチン側とリビングダイニング側それぞれに入り口があるため、キッチンに干渉せず、他の場所からアクセスしやすいのも大きな魅力です。
洗濯、物干しの負担も、年と共に大きくなっていきます。

2階建て住宅の場合、洗濯機は1階、物干しは2階バルコニーというケースも多いのではないでしょうか?老後、重い洗濯物を抱えながら、階段を上るというのは結構な負担とストレスになります。

こちらのように、LDKに面してサンルームを設けておけば、ワンフロアで洗濯→物干しを完了させることができ、天候に左右されることもなく、空調の効いた室内で全工程がすみます。
また、物干しの最中でも、室内の家族の様子が自然と目に入るため、小さなお子さんやペットのいる家庭にもメリットが大きいでしょう。

老後の楽しみを思い浮かべながら…

老後に住みやすい機能も大切ですが、老後の暮らしをどう楽しんでいくのかについて想像しておくことも大切です。そして、それは独立していった子供や孫が集まりやすい環境にすべきなのか、夫婦二人だけの時間を充実させたいのかにより違いが出てきます。

特に、定年を迎えたことで、これまで働きに出ていたパートナーがずっと在宅するようになる変化は大きいです。

夫婦二人きりの時間が長くなる場合は、共通の趣味を楽しめたり、パートナーに家事に参加してもらいやすい環境に整えておくのもおすすめです。

たとえば、キッチンは二人で並んで作業のしやすいサイズ・高さを選んでおく、リビング収納は趣味のものを並べやすくしておくといったことを、住まいづくりの検討材料に入れ込んでおくとよいかもしれません。
親戚付き合いや交友関係の多い方ならば、広々と一体感のあるリビング・ダイニング、誰でも使いやすいキッチンのように、LDKに重点をおいた「人の集まりやすい家」をイメージしてみるのもよいでしょう。

この場合は、人同士がすれ違える程度にたっぷりとした動線空間も確保しておきたいですね。動線がたっぷりと確保されていると、掃除もしやすく、子供が小さな時期の子育てものびのびと行うことができます。
こちらのように、和と洋の暮らしを同時進行で楽しめる住まいづくりをしてみるのも素敵ですね。

フローリングから小上がりの畳スペースまで伸びたダイニングテーブルが特徴的な空間です。
ひとつのテーブルで、洋式の椅子生活と和式の座生活を両立することができます。このスタイルであれば、人も集まりやすく、ライフスタイルや年齢による生活様式への意識の変化にもうまく対応していってくれそうです。
家は一生ものの買い物と言われています。だからこそ、一生をかけて住みやすい環境にしていきたいもの。ライフステージやライフスタイルの変化は、それぞれの家庭によって少しずつ異なります。
ぜひ、自分たちの今とこれからの暮らしを想像しながら、いつも快適にいられる住まいをつくりあげてみてください。

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