照明には、空間を照らす以外にもさまざまな働きがあります。照明の種類によってインテリアのイメージを変えたり、また、照らし方による陰影のつけ方で空間をデザインしたり…。そこで今回は、置くだけでインテリアのアクセントになる「スタンドライト」の魅力をご紹介します。
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スタンドライトの種類
デスクライトで家具の印象を変える
脚のディテールがアクセントになるフロアライト
シェードデザインで大胆に空間を演出
スタンドライトの種類
スタンドライトとは、机や床に立てておくことのできる「脚」つきの照明です。光源を覆うシェードの違いだけでなく、脚部分のディテールにも種類があるため、デザイン展開が豊富にあるのも魅力。
そのため、間接照明として空間に変化をつけるだけでなく、存在そのものをインテリアのアクセントにすることができます。
デスクライトで家具の印象を変える
スタンドライトは主に、棚や机の上に置く「デスクライト」と床に置く「フロアライト」の2種類があります。
デスクライトは、フロアライトよりも脚が短い分コンパクトであるため、さりげないポイントとしてインテリアに加えやすいアイテムです。
なかでも、エレガントなシェードランプは、点灯せずに置いておくだけ華やかさをプラスしてくれます。ひとつではなく、左右対称にレイアウトすることで、フォーマルな印象と心地よい安定感を与えることができます。
また、重厚な家具とコーディネートすると、家具よりも高い位置にフォーカルポイントを置くことができます。デスクランプのある高い位置に視線が向かいやすくなるため、その下にある家具が空間に与える圧迫感を軽減させる効果も期待できます。
一方、モダンデザインや工業的なディテールのデスクライトは、より幅広いテイストのインテリアと合わせやすいという魅力があります。
手元を照らす間接照明としての働きはもちろんですが、シンプルなインテリアにちょっとした個性を加え、スタイリングをセンスアップしてくれるでしょう。
脚のディテールがアクセントになるフロアライト
背の高いフロアライトは、ソファやベッドなどの大型家具の横にコーディネートされることが多い間接照明です。デスクライトに比べ、脚が長い分存在感もあり、脚のディテールだけをとってもバラエティー豊かであるのも特徴です。
こちらで使用されているのは、ストレート脚のミニマルなフロアライト。シックな空間を柔らかく印象づける、ゆったりとした曲線が特徴的なソファの横にコーディネートすることで、ソファの柔らかな印象をより一層引き立てています。
こちらは、ラグジュアリーな光沢が印象的なL字ソファの後ろに、緩やかな曲線で存在感を放つ、メタリックのフロアライトを配置。
ソファの光沢感とフロアライトの質感との相性がよく、華美過ぎず品のよいラグジュアリー感をつくり出しています。
また、フロアライトを部屋のコーナーに置き、ぼんやりとコーナーを照らすと、空間に実面積以上の奥行きを演出することができます。
フロアライトの脚のディテールが、空間をより個性的かつ、アーティスティックに演出しています。
場所を取ることがなく、インパクトのあるデザインをインテリアに取り入れることができるのも、フロアライトならではの魅力といえるでしょう。
シェードデザインで大胆に空間を演出
脚のディテールでコンパクトかつさりげないアクセントを楽しめるフロアライトですが、シェードのデザインで、空間の主役にもなり得る存在感を放つものもあります。
光源を包み込むスタンダードなシェードでも、サイズが大きくなると存在感は抜群。素材や色、柄次第で、幅広いテイストのインテリアと相性よく合わせることができます。
ツイストしたシェードが特徴的なフロアライト。
非点灯時でも、オブジェのように空間のアクセントとして機能してくれそうです。
三本脚と織目の大きなシェードが印象的なフロアライトは、ひとつ置くだけで空間をアジアンリゾート風に仕上げてくれます。
非点灯時もアジアンリゾートのアイコン的な存在となりますが、点灯することで映し出されるシェードのシルエットが空間を幻想的に包み込み、よりアジアンな雰囲気を演出してくれます。
スタンドライトのシェードは、そのデザイン性で空間にアクセントを添えるだけではなく、映し出されるシルエットの違いまで楽しませてくれます。
今ある暮らしの中で、インテリアをセンスアップしたい…でも、ソファやテーブルセットを取り換えるのは、意外と勇気もコストも必要。
スタンドライトならば、今ある空間に合わせて選び、プラスするだけでOKなので、比較的気軽にインテリアのセンスアップをおこなえます。空間のアクセントとしてだけでなく、間接照明として空間の演出効果も高めてくれるので、ぜひ参考にしてみてください。