一般に階段はギリギリまで面積を節約して設けられることが多いようですが、階段は家の中で唯一、人が高い所に上り下りをできる、変化に富んだ場所です。せっかくですから少しでも工夫をして、楽しくて安全な階段を作りたいですよね。
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2畳の階段室はかなり急
蹴上げは18センチに抑えたい
階段室を45センチ広げるだけで安全に
階段室を3畳とると踊り場が楽しい小スペースに
2畳の階段室はかなり急
もっともよく見られるのが畳2畳分(約1.8×1.8メートル)の広さの階段です。この広さだと2階まで上り下りはできますが、踏み段の数が最低限となり、かなり急な階段になってしまいます。
蹴上げは18センチに抑えたい
一般に、戸建て住宅の1階床から2階床までの高さはだいたい2.7メートルあります。2畳の階段だとどんなにがんばっても段は13段、もう一がんばりしても14段取るのが限界です。
仮に14段取ったとすると1段の高さ(「蹴上げ」と言います)は約19.3センチとなりますが、この高さはかなり急です。若いうちは気になりませんが、年配になってくると上り下りが大変になり、かつ危険でもあります。できれば蹴上げは18センチくらいに抑えたいものです。
階段室を45センチ広げるだけで安全に
そこで、階段室をもう45センチだけ広げて2畳半にしてみましょう。約1.8×2.25メートルです。このサイズですと段を15段とることができ、蹴上げは18センチとなって、ゆとりと安全性が一気に増します。
下の写真は階段の段数をたっぷりと確保した例です。このゆったり感なら年配の方でも安心ですね。
また、下の写真は階段に飾り棚を設けた例です。わずかな奥行きを飾り棚に割くだけで、こんなに楽しい階段になるんですね。
階段室を3畳とると踊り場が楽しい小スペースに
ところがさらによくばって階段室を3畳(約1.8×2.7メートル)にしますと、ゆったりするだけでなく今度は踊り場をより広く取って、楽しい小スペースにしてしまうことができます。踊り場に作り付けのベンチを置いたり、あるいは本棚とスツールを置いてミニライブラリーにしたりといった楽しいしつらえを作り出すことができるのです。
この小さな場所は1階から1.4メートルくらいの高さにあります。そこにちょっと座れる場所があって1階を見おろしたり窓から景色を見たりできる楽しさは、階段室ならではの格別なものです。
下の写真は踊り場にベンチを設けた例です。踊り場がまるで小さな茶の間のような、すてきな存在になっています。
また、下の写真は踊り場に書棚を設けてライブラリーにした例です。家族の行き交いと語らいの様子が見えてくるようですね。
畳1枚分のスペースを階段室に追加するだけで住まいの楽しさが倍増するのだとしたら、これはぜひ検討に値しますよね!
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