セメント、コンクリート、モルタルとありますが、モルタルって具体的にどのような材料で作られていて、何に使われているものなのでしょうか。モルタルについてコンクリートとの違いや特徴から取り入れ方を参考にして、モルタルを活用した事例をご紹介していきます。
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モルタルとコンクリートの違い
モルタルを活用したおしゃれな外観
内装にもモルタルを採用
モルタルとコンクリートの違い
私たちが普段セメントと言っているものは、モルタルかコンクリートのことを指します。セメントはモルタルやコンクリートをつくる際に必要な材料の一つで、セメント単体では使用しません。
セメントと砂を合わせたものがモルタル。
セメントと砂、砂利を混ぜたものがコンクリートです。
コンクリートの方が強度に優れていて、壁やグロック塀の基礎や駐車場の舗装に使用されます。
モルタルは、コンクリートで基礎固めした上に塗って表面を平たんにしたり、レンガを積み立てる際の目地に使用されます。また、塗り方のバリエーションも豊富で、濃灰を混ぜて色を付けることもできるので、外壁などに塗ってデザインを楽しむこともできます。
モルタルは耐震性、耐火性、耐久性に優れていますが、水を含む素材のため、水分の蒸発でモルタルが収縮するとひび割れが起きてしまいます。
モルタルを活用したおしゃれな外観
外壁を自然素材の石灰モルタルで塗ることによって、リゾート地に来ているような涼しげな雰囲気を醸し出しています。アクセントにロイヤルブルーを入れることにより、空との一体感も演出されていますね。
こちらは外壁が道南杉と炭を混ぜ込んだモルタルで仕上げられており、黒く塗られた板と木本来の色のコラボレーションが、和風な雰囲気のある落ち着いた外観を作り出しています。
内装にもモルタルを採用
広い玄関土間をモルタルで仕上げることにより外と中の一体感が感じられ、涼し気なイメージのある玄関になっています。雨の日に濡れてしまっても床がモルタルなら大丈夫。
フローリングとモルタル壁がマッチしてモルタルの無骨さがなくなり、色合いがシンプルながらもカーテンからこぼれる光と照明によって、部屋全体があたたく感じられます。
モルタルの本業ともいえるタイルの目地は本物のブリックモルタルを使用して、大人の部屋を演出。
モルタルのカウンターキッチンはスッキリとした印象を与え、おしゃれなバーのような雰囲気に。キッチンまわりに物を置かないスッキリとした空間になっています。
床一面にモルタルを使用して多目的ホールに。子供たちの遊び場や趣味を楽しむためのスペースが出来上がります。
濃灰を混ぜたモルタルを塗って仕上げたスチール製のテーブル。内装だけでなく、家具にも使用することによってインテリアとしても活躍します。
モルタルはコストも抑えられ、外装から家具にまで幅広く使うことが出来ます。内装では壁や天井だけでなく、キッチンや玄関など多くの場所に使用することが出来る優れものです。色合いをかえれば、無骨に見える壁も温かみのある空間に仕上がりますよ。