2016-06-14 16:23:00 | 13689 View
2015年05月19日更新
土間と言うと、昔の民家に台所をイメージする方も多いと思いますが、現代の土間空間はマンションリノベーションをはじめ、一般住宅の室内テラスなどにも積極的に使われています。昔の”いわゆる土間”とはイメージも変わっています。今回は、マンションリノベーションと注文住宅とに分けて、プロジェクト事例を紹介していきます。
なお「土間って寒くない?」と思う方もいるようですが、基盤となっているコンクリートは断熱空間内(家のなか)に施工されています。つまり、コンクリートは熱容量も大きく、室内暖房でいったん暖めると熱が逃げにくいのです。また熱容量の大きさを生かして電気や温水をコンクリートに流す現場もあります。そうした土間はほんのりと暖かくとても快適です。どうぞお試しあれ。
ここは建築事務所が、実際に自分たちでリノベーションしたマンションをオフィス兼住居として使っています。この部屋は、キッチンを中心とした間取りを考えて構成しているのでしょう。
土間と言うとモルタル仕上げだけではなく、こちらのように天然石(大谷石)のタイル仕上げのものもあります。たとえばこちらは、土間スペースを多めにとったフロア構成をとっていますが、土間の高さを微妙に変えることでフロアの縁切りを表現しています(もちろん水捌けを考えて、室内側が高くなっているわけですが)。
薪ストーブを採用した住宅が増えていますが、設置スペースに使う建築資材にはいろいろ迷うところです。よくあるのがレンガやタイルを敷き詰めるパターンですが、こちらのように土間スペースが使えたら理想的です。
玄関を入ると大きな吹き抜けのある土間空間が迎えてくれます。パブリック部分は、この大きな吹き抜けに面しているので、思い切り開放的な空間となっています。プライベートゾーンである個室はパブリックゾーンの先に計画し、オンオフのメリハリをつけています。
軒先部分に見える13本もある梁は地面に届いており、外部からの視線を遮るグリーンカーテンとして機能しています。室内側に広がる土間空間とテラスコンクリートが圧巻ですが、それだけではなくここは緑化屋根になっており、夏の猛暑を大幅に軽減してくれます。
間口が狭く長手方向に細長い土地。京都に多い敷地条件ですが、こうした土地の場合、日当たりが悪く、採光をどう確保するかが建築家の腕の見せどころです。ここで至った結論は、家の中心に吹き抜けを配置することです。
そしてこのスペースの床には、土間を採用することに。
この空間がもたらす多彩な光(反射を含め)が、ここに自然と家人が集うことを呼び込むかのようです。
山の緑や光、風といった自然が感じられる立地にある住まいです。
外と内が溶け込み、自然と一体になった豊かな内空間を実現しました。玄関からプライベートの庭まで通り抜けられる大きな土間を設け、外と内、人と人の繋がりをもたらすコミュニティ形成の場となるよう願いを込めています。
開放的な土間の玄関ホールには、R壁や赤いシンボルドアがとても印象的です。
普段から音楽をミックスしてオリジナルの音をたのしんでいる住まい手にぴったりの、空間のメリハリとリズムがあります。
パイン材と白を基調とした明るい印象のマンションリノベーション。
広々とした玄関土間を、この家全体の主な収納スペース(納戸)に位置付けています。住まい手のライフスタイルの好みが伝わってきますね。
都心の高級住宅街にあるヴィンテージマンションをリノベーションしました。
ラウンジ調の高級感漂うインテリアに、モルタル仕上げの土間床を組み合わせたコーディネート。杉板とステンレスの玄関収納が無骨な土間に映えます。
キッチンのディテールにも細かいこだわりを持って物が選ばれているようです。もちろん、家具、照明にもそうしたことがあらわれていますね。リビングにもモルタルの土間スペースが使われているのがわかります。
オーナー様は、イームズやジョージ・ネルソンなどに代表されるミッドセンチュリーテイストが好み。このリノベーションでも、『TRUCK FUNITURE』で購入予定の家具に合わせてインテリアを検討しています。
最終的に床材の選択で大いに迷ったようです。
そして結果、フローリングも使ったのですが、インテリア的にはこっちの方が合うとのことでメインスペースにモルタル土間床を選びました。潔い選択ではないでしょうか。
玄関に自転車やベビーカーも置けるよう広い土間をつくりました。
入って右手にはLDK、左手には寝室へと2方向へ上がることが可能な玄関。
片方に大きく段差をつけ靴が脱ぎはきし易くしています。
木材の色、金属や塗装、マッドブラックの質感、キッチンのタイルなどのこだわりを沢山詰め込んだ、ブルックリンスタイルがインテリアイメージのマンションリノベーションです。
築40年のマンションリノベーションです。
夫婦と下肢に障害を持つ娘さんの3人暮らし。まず、土間を広げ、介助しやすい玄関にしています。手前に向かって緩やかな勾配をつけてスロープ状にし、車椅子を使うことに配慮しました。将来、手すりをつけるための下穴もあけています。
これからの時間を楽しく過ごせる家、がコンセプトのマンションリノベーションです。
玄関からこだわりの自転車工房へ、さらには寝室へと回遊できるシューズインクローク。タイル調のクロスがアクセントになっています。
"和"と"レトロ"を融合したプランのリノベーションです。
収納量たっぷりのウォークスルークローゼットのある広々とした土間空間、黒い石をランダムにはめ込んだ三和土と廊下からリビングまで続くオーク市松張りの床材、緑の建具が、より空間を魅力的にしています。
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