多くの女性から「家を建てたら出窓が欲しい」と望む声を耳にします。
昔読んだおとぎ話のお姫さまが住むお城には、出窓やバルコニーがあり、夜空を眺めたり、夢を思い描いたり・・・と、少女の頃に見た夢がどこか心の奥にあり、大人になってもその物語の続きを思い描いているのかもしれません。出窓のある現代の風景を事例を交えながらご紹介します。
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出窓から見える風景
出窓が見える風景
出窓から見る風景・見える風景
出窓から見える風景
陶芸家のリビングダイニングにある大きな出窓。窓際に並べられた作品のギャラリースペースも兼ねています。窓の外には緑の木々が美しく映えます。大きな窓から臨む借景が一枚の絵画のようで、四季折々に美しく彩られた風景を楽しむことができるリビングです。
リビングの出窓。ヨーロピアンテイストの内装や家具との調和が心地良い部屋に仕上がっています。
外からの視線はある程度遮れるように木製の鎧戸にしました。羽根の開閉ができることでプライバシーを守りつつも、外の美しい緑を楽しめるようになっています。
デザイン事務所の打ち合わせスペース。二階にある出窓から見えるハナミズキが印象的です。階下にはエントランスが広がり、訪れる人に手を振ってご挨拶ができ、暖かく出迎えることもできます。こんな雰囲気のいい空間から生み出されるデザインは、デザイナーにとってもクライアントにとっても心地いいデザインになることでしょう。
出窓が見える風景
外観からみても美しディスプレイされた出窓は、来客を優しく出迎えてくれます。
出窓は、住む人だけではなく、街行く人やその家を訪れる人をも楽しませてくれますね。
ここからは、出窓がある家を外側から見つめてみましょう。
出窓は住む人だけではなく、街行く人の気持ちも和ませてくれる不思議な魅力があります。格子の出窓は、外観のデザインの美しさのみならず、陽が暮れた後にも印象的な魅力を放ちます。
夕暮れ時の街に建つ家。アーチ型の出窓から灯りがこぼれます。日中の外観は、清楚な白いヨーロピアンテイストですが、夕暮れ時はまた違った表情を見せます。アーチ状の5つのガラスを中心に、暖かい光が家中を包み、住む人や家路を急ぐご近所の方々に「おかえり」と言っているような感覚を覚えます。
出窓をカウンター風に仕上げワークスペースにした事例です。公園が臨める抜群のロケーションをうまく利用しています。
夕暮れ時の外観。コーナーに施工されたカウンター風の出窓に明かりが灯ります。「コーナー出窓」とも呼ばれる窓は、室内の空間に広がりが生まれるだけでなく、外から見た家の表情も豊かになります。公園に面した家の出窓に灯りが点いたら、公園で遊ぶ子供たちへの帰宅の合図。出窓から臨む公園が借景ともなり、ほのぼのとさせられます。家の立地をうまく利用した出窓の事例です。
出窓から見る風景・見える風景
家のデザインもさることながら、出窓には環境の美しさも不可欠。四季折々の風景を楽しめる日本ならではの「出窓から見る、見える」風景を楽しんでみてください。