2018/11/12更新0like3823view

著者:C.O.Barry

出窓のデザイン - 気持ちまで明るくする採光の工夫 -

出窓が流行したのは1980年代から90年代にかけてといわれ、その時期に建てられた住宅は出窓を盛んに取り入れていました。現在でも、出窓を標準仕様として採用しているハウスメーカーの規格型住宅もあります。出窓のよさを、あらためて見直してみましょう。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

出窓といえば、エレガントでおしゃれなイメージ

一口に出窓といっても、そのデザインにはさまざまなタイプがあります。

もっとも標準的なのが「角形出窓」でしょう。
名称の通り、角形の箱のような形の採光部となります。
「台形出窓」は、角形出窓のバリエーションであり、全体の形状が台形になっている出窓です。
別名「ベイウインドウ」ともいい、サンフランシスコの湾岸エリアが発祥だとか。湾の景色を眺めやすくするために考えられたデザインなのだそうです。
「三角出窓」は日差しの入りにくい方角の居室や洗面室、階段室など薄暗くなりがちな空間に設けることが多い出窓。
採光窓としての機能が重視される小さな窓です。
出窓はヨーロッパでよく見られる形式だけに洋風建築によく合いますが、「弓形出窓」はとりわけ好相性。「ボウウインドウ」ともいいます。

南欧風のタイル張り外壁などと合わせるとよさそうです。

出窓があると、住まいが明るく楽しくなる

出窓の最大のメリットは、やはり日差しの取り込む量を増やすことができ、空間を明るくできることです。

戸建の一階、とくに都市部の住宅密集地では、日照確保のしにくさが悩みになることがありますが、出窓は有効な解決策の一つ。もちろん、風通しの面でも有利になるでしょう。

部屋が広く感じられる

視覚的な効果で、空間に奥行きを感じさせることができます。
容積率が厳しく、広い床面積が得られにくい都市の住まいには嬉しいメリットですね。

飾り棚のように使えて空間演出が楽しめる

出窓の天板部分である窓台は、インテリアを演出する舞台にもなります。
鉢植えの花や、お気に入りの小物などを並べれば、室内だけでなく外から見たときも楽しげになりますね。

メリットをより一層活かす出窓の工夫

出窓は、外壁から張り出した幅が50cm未満、室内床面からの高さが30cm以上であれば、床面積に算入されないと、建築基準法で決められています。

ただ、床面積には算入されるものの、明るさを空間に演出し開放感を高める出窓のよさを活かしつつ、より大きく発想を広げてみることはできます。

掃き出し窓を出窓にした事例。
ごろりと寝そべりたくなるような気持ちのいいスペースができました。

大型出窓

床から天井までを通して外へ張り出した形の出窓。
たっぷりと光を招き入れてくれます。ブラインドを降ろすと、まるで光壁のようにおしゃれです。

サンルーム

ティールームとして使ったり、ペットの遊び場にしたり、花粉の季節は洗濯物のもの干し場にしたりと、多用途に利用できます。

ひと部屋丸ごと建物の外に突き出ているため、夏の暑さ、冬の寒さに対策した仕様は必須となるので注意してください。

インナーバルコニー

インナーバルコニーは、わかりやすくいえば屋根、壁のあるバルコニー。

通常のバルコニーのように建物から張り出さないので、外観のシルエットがすっきりするメリットがあります。
庭を広く設けにくい都市の敷地でも、半屋外空間があれば、アウトドアリビングが楽しめるでしょう。
上手に利用すれば、住まいの心地よさを飛躍的に高めてくれる出窓。

居室を明るくしたい、より広く見せたい、おしゃれに演出したい、といった願いがあるなら、プランニングの際に出窓の設置を検討してみてはいかがでしょう。一考の価値はあるはずですよ。
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