エアコンの普及によって窓を閉め切ることが増え、庭に接する機会が減ってしまいました。
そこで、せっかく庭があるのなら、屋内と庭をつなぎとめるような場所を設けてみてはどうでしょうか。きっと住まいはいっそう楽しい場になることでしょう。
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せっかくの戸建ての庭が活用できていない
冷暖房の普及で庭が遠ざかった
内と外をつなぎとめる中間的な場所を設けてみる
庇やピロティで日差しを調節して、さらに雨から守る
テラスやデッキを設けて、ぬかるまず気軽に出られる外を
せっかくの戸建ての庭が活用できていない
庭を活用しきれていない住宅をよく見かけます。せっかくの庭付き一戸建てなのにもったいないなと感じます。
広さに恵まれた明るい庭が、単に物干し場や物置場になってしまっていたりします。なぜなのでしょうか。
冷暖房の普及で庭が遠ざかった
日本は寒暑の差が大きく、湿気と雨量が多いので、現代ではエアコンは必需品となりました。その結果窓を開け放すことが減り、庭は日常の生活場面から遠のいてしまいました。
雨で庭がぬかるんだり、サンダルが雨露で濡れていたりするのも嫌なものですよね。
内と外をつなぎとめる中間的な場所を設けてみる
ならば、夏の暑さと冬の寒さを和らげて、湿気と雨も防いでくれる場所がもし庭にあったらどうでしょう。きっと今よりもうんと庭に親しめることでしょう。
そんな、屋内と庭をつなぎとめるような中間的な場所をぜひ設けてみませんか?
下の写真はリビングダイニングと芝生の庭の間に中間的な場所を設けた例です。庭がぐっと身近に感じられますね。
庇やピロティで日差しを調節して、さらに雨から守る
中間的な場所では夏は快適な風を入れ、冬は日差しを積極的に入れましょう。
テラス戸のすぐ外に庇(ひさし)やピロティ(頭上に上階のある吹きさらしの場所)を設けると、夏の高い日差しを遮って冬の低い日差しを採り入れてくれます。頭上は覆われているので、雨に濡れません。ここならば夏の夕涼みや、梅雨の風情を楽しむことができそうですね。
下の写真は庇を大胆に活用した例です。これなら梅雨時でも庭を楽しむことができそうです。
テラスやデッキを設けて、ぬかるまず気軽に出られる外を
足元は土のままでなくタイルなどで舗装したテラスにすると、ぬかるまなくて快適です。またデッキや濡れ縁など裸足で出られる床だと、室内との段差がなくなるし湿気からも遠ざかって、一層気軽に庭に親しめることでしょう。
下の写真は、深い庇の下を一面にウッドデッキにした例です。床の高さも屋内に揃えて、一体感がより強まっています。
下の写真は、リノベーションによって1階の一部屋を思い切って屋外にした例です。もはや屋内と変わらない、高密度な生活空間になっています。
庭は作り方次第で屋内と同じくらい豊かな場所にできます。庭が充実すると室内とのつながりも強くなり、部屋がさらに広々と感じられることでしょう。そのためのキーが、まさに中間的な場所なのです。