「コンサバトリー」とは、あまり聞き慣れないワードだと思います。簡単に言ってしまえば、ガラスの部屋。普通の部屋とは一風違った、アウトドアのようでインドアのような魅力的な空間なんです。
今回は「コンサバトリー」とは?から始まり、コンサバトリーを取り入れたおしゃれな住宅事例を紹介していきます。
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コンサバトリーとは?
寒冷地に建つ機能的なコンサバトリー
真ん中に通る“植栽の道”
リビングの延長のコンサバトリー
マンションにあるコンサバトリー
ガーデニング道具を持ち込まないコンサバトリー
庭に包まれている
カフェ仕立てのコンサバトリー
くつろぎ重視のコンサバトリーのようなバルコニー
事務所として使えるコンサバトリー
住宅地のコンサバトリー
コンサバトリーとは?
コンサバトリーとはガーデンルームのひとつで、壁面や屋根面がガラス張りで作られた建造物です。ガーデニングの国イギリスで発展した経緯があります。
そもそも、コンサバトリー(Conservatory)の「conserve」とはフランス語の「保存」という意味です。コンサバトリーと同じくフルーツの保存庫として、オランジェリー(Orangery)というものがありますが、基本的にはコンサバトリーと違いはありません。ただ「Orange」という言葉が指しているように、柑橘系のフルーツの保存庫として使われていました。コンサバトリーはどちらかというとハーブや低木を栽培する場所として使われてきた歴史があります。
現代におけるコンサバトリーは、植物を栽培する場所というよりは、室内と連続することで普段の生活で使われるサンルームのような場としての側面が大きくなっています。これから紹介するコンサバトリーも、普段の生活をより豊かにしてくれるようなものばかり。ぜひ参考になさってください。
それでは、おしゃれなコンサバトリーを取り入れた住宅事例10選を見ていきましょう。
寒冷地に建つ機能的なコンサバトリー
北海道に建つこちらのお家。南面の外壁に寄り添う形でコンサバトリーがデザインされています。太陽の光がたっぷりと差し込んでくれるので、この中なら冬でも暖房なしで暖かく過ごすことができます。
もともとは南国環境で生まれた植物を寒さから守ることを目的のコンサバトリーですが、寒冷地においては人間にとっても居心地の良い空間になるんですね。
真ん中に通る“植栽の道”
旗竿地にある、植栽を植えることができたり視線の抜けがある開放的な住まい。
建物を2分割して建物内に南面の採光が取れる空間を“植栽の道”として建物の中心を横断。その“植栽の道”を日々生活のなかで感じることができるような居室スペースの構成です。
リビングの延長のコンサバトリー
こちらはもともとベランダだった場所を、ガラスで囲われたコンサバトリースペースにしました。日差しがたっぷり入るので、グリーンも元気に育ちます。
リビングの延長にコンサバトリースペースを設けることで、リビング空間を広々と使うことができ、開放的な癒しのスペースにもなっています。
マンションにあるコンサバトリー
マンションをリノベーションしてコンサバトリースペースを設けたこちらのお宅。
コンサバトリーとは、もともとガラスで囲まれたガーデンスペースを言いますが、マンションの場合は外壁部分を造り変えることができないので、室内側にガラスの壁を設置しています。高層階にあるマンションのベランダは風が強いので、ガーデニングすることが難しいですが、これなら快適に楽しむことができますね。
ガーデニング道具を持ち込まないコンサバトリー
柿畑の一部に建つ住まい。
リビングとインナーテラスはレースのカーテンで間仕切り、やわらかい光が包み込みます。プライバシーを必要とする囲われたスペースと、柿畑の中に住んでいるような距離感のあるLDKを大きくガラス面で確保した構成としました。開放感を感じながらも柿の木によってプライバシー保守、内部はとても落ち着いた空間を確保しました。
庭に包まれている
「木漏れ日の中で生活できたら毎日気持ちいいだろうなあと考えた」専門家自邸。
約100畳の長方形の空間をくり抜くように中庭を3つ、合わせて30畳分の広さのものを配置。大きなガラス張りの中庭を、空間の間に3つ配置することで緑に包まれる感覚に。奥に見えるのは壁一面の鉄製造作本棚も圧巻。
カフェ仕立てのコンサバトリー
店舗兼住宅のこちらのお宅は、商業地でビルに囲まれているため室内にカフェのように寛げるコンサバトリーを設けました。
通常コンサバトリーは上部もガラスになっていることが多いですが、こちらは格子が取り付けられていて、空気の循環ができるのようになっています。外の景色を楽しみながらグリーンのある室内でゆったりと寛げる癒しの空間です。
くつろぎ重視のコンサバトリーのようなバルコニー
居間に面した北側のコンサバトリーのようなバルコニー。
南のバルコニーは木漏れ日をうつし、北側のバルコニーは反射光を取り込みます。3枚引きのサッシへ交換したため、広い開口幅を確保できて居間とは一つの空間のよう。既存の窓開口を利用して飾り棚をはめ込みました。内部側に断熱材を充填していることで風と反射光に満たされたくつろぎ空間です。
事務所として使えるコンサバトリー
こちらは都内の住宅密集地域に建つお家。厳密にはコンサバトリーではないですが、トップライトと窓から自然光が燦々と差し込む、現代的なサンルーム空間と言えます。住宅が密集している場所だと1階の採光をとるのが難しいですが、こんな工夫をすれば明るい事務所としても使える、という好例ですね。
住宅地のコンサバトリー
店舗併用住宅。
南側は幹線道路に面しているため、居住階の屋根の一部は太陽光発電とし残りはガラスの温室コンサバトリーのなだらかな床を通して入る光によって直接室内を暖めます。地域の恵まれた気候や敷地特有の条件をまとめて自然と呼応する住まいとなりました。
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