家づくりの学び舎

2023/11/24更新0like1112view

著者:SUVACO編集部

リフォームは自己資金?ローン?将来の資金計画と一緒に考えよう

リフォームは現金で。と考えていらっしゃる方も多いかもしれませんが、実は長い目で見た資金計画を考えるとリフォームローンを賢く利用するほうが良い場合があります。
また設備交換等、数十万円で収まる工事ではなく、間取り変更等を含む大規模リフォーム・リノベーションの場合は自己資金だけでは困難な場合も。

そこで今回は、リフォームローンの概要とローンを利用する上で検討するべき資金計画・考え方についてご案内します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

記事監修

会田(あいた)

会田(あいた)

代表・SUVACOアドバイザー

リフォーム・リノベーションの現場で10年以上の実務経験後、リノベーション向き中古物件探しの不動産エージェントとしても活動。2021年に代表取締役へ就任。「住まいに価値を 暮らしに心の豊かさを」ビジョンに、住宅業界を顧客視点でより良くするためにお客さまへのサポート対応も行っています。

リフォームローンとは

一口にリフォームローンと言っても、その選択肢は複数あります。
まずはリフォーム時に活用できるローンの種類について見てみましょう。

1)リフォーム一体型住宅ローン

中古住宅を購入してリノベーションをする際に利用できるリフォーム一体型の住宅ローン。
リフォーム一体型の住宅ローンには
・住宅購入価格+リフォーム・リノベーションにかかる費用をまとめて1本のローンとして契約できる
・リフォームローンよりも割安な住宅ローンと同じ金利でリフォーム費用を賄える返済期間も35年と長期に設定することが可能
といったメリットがあります。

一方で
・利用できる金融機関が限られる
・住宅購入とリフォームプラン・見積もりを同時進行で進める必要がある
といったデメリットも。
特に2つ目については、リフォームプランと見積もりがある程度決まらないとローン申請ができないため、計画的に進める必要があります。
リフォーム一体型住宅ローンについて、別の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご確認ください。

(参考記事)
リノベ費用を住宅ローンと一緒に借りる「リフォーム一体型住宅ローン」のメリット

無担保型リフォームローン

いわゆるリフォームローンというと、多くの場合こちらの無担保型リフォームローンを指します。担保不要で審査・手続きに時間がかからない一方、無担保なため借り入れ上限額は500〜1,000万円程度、借り入れ期間も最長15年程度と短く設定されています。

無担保型リフォームローンのメリット
・担保が不要
・審査も住宅ローンに比べると通りやすい
・手続きも簡単

無担保型リフォームローンのデメリット
・金額上限が〜1,000万円と住宅ローンに比べて低い
・金利も住宅ローンより高く設定されている
・返済期間は10〜15年と短い
会田(あいた)

会田(あいた)

内装の改修や設備交換など、リフォーム・リノベーション金額が1,000万円以下の場合や大型リフォームでも現金との併用をする場合は、手続きも簡単な無担保型のリフォームローンで十分でしょう。

有担保型リフォームローン

リフォーム・リノベーションする住宅を担保とする「有担保型ローン」の場合、無担保型と比べて借り入れ上限が高く、返済期間も金融機関によっては最大30年くらいまでと無担保型より長く設定されています。
ただし、担保とする土地や建物の住宅ローンの返済が終わっていることなど、利用するためには一定の条件がある他、住宅ローンと同様の審査基準・手続きが必要となります。

有担保型リフォームローンのメリット
・借り入れ上限額が無担保型に比べて高い
・借り入れ上限期間が30年など長め(※金融機関による)
・金利が無担保型と比べて低い

有担保型リフォームローンのデメリット
・住宅を担保に入れる必要がある
・審査に時間がかかる
・手続きが住宅ローンと同様で煩雑
会田(あいた)

会田(あいた)

間取り変更を含む大規模なリノベーションを計画されている場合にはこちらが現実的です。
ただし、利用する際に対象住宅の住宅ローンを返済完了している、などの条件があることも。詳しくは専門家に相談してみましょう。

住宅ローンの借り換え

住宅ローン返済中の方には住宅ローンの借り換えについてご案内することも多いです。
住宅ローン残高にリフォーム資金を上乗せして借り換えることで住宅ローンと同じ金利でリフォーム資金を借りることができます。
現在の住宅ローンの金利、残高、上乗せするリフォーム費用、手続きなど諸費用を検討し、リフォームローンを新たに借りる場合と住宅ローンを借り換える場合、どちらにメリットがあるかをじっくり検討してみることをおすすめします。
会田(あいた)

会田(あいた)

現在は超低金利になっているので、住宅ローンを組んだときよりも借り換えたほうが金利が下がるなら、借り換えがおすすめです。
今後、金利が上がってくると逆に借り換えがマイナスになってしまうことも。金利・残高など総合的にみて検討しましょう。

まずは資金計画から

ローンを借りることに抵抗がある、住宅ローンと並行して借りることに不安を感じるという方には、将来のライフプランを整理し、資金計画を立ててみることをおすすめします。

定期的なメンテナンスで長く家を守る

今回のリフォーム後も定期的に住まいをメンテナンスすることで、将来的に予期せぬ大きな改修による出費を未然に防ぐことができます。

例えば、雨漏りしてから家を直すのと、雨漏りしないよう定期的にメンテナンスするのでは、費用・労力・ストレスともに大きな差があります。
家の築年数と定期的に必要になるメンテナンスについては専門家とも事前に相談し、その資金についても計画に入れておきましょう。

家族のライフプランに合わせた資金計画をする

まだ子供が小さいご家庭では、今後の教育資金についても一緒に考えておく必要があります。それ以外にも、車や趣味、旅行など大きなお金が必要になるタイミングについて検討しておきましょう。すべて現金で対応できるほど貯蓄に余裕があれば良いですが、そのタイミングが重なり、資金繰りが難しくなることも。

リフォームローンを賢く使って暮らしの安心を

長期的なライフプランとその資金計画を立て、リフォームローンも賢く使うことで長く安心できる暮らしと住まいを実現できるかもしれません。
そのためにも、まずは中長期的な資金計画を検討してみましょう。

リフォームローンを賢く使う

もちろんリフォームローンを活用する場合にも、事前に資金計画を立てておく必要があるでしょう。ローンを返済しつつも現金が必要な場合に備えて、貯金をしておくことも大切です。

支払い計画を検討する

返済に無理のない金額にすることも大切ですが、それ以外に
いつどんなタイミングでどれくらいの資金が必要になるかを整理し、それに備えられる余裕を持つことも重要です。
家の定期的なメンテナンス計画、家族のライフプラン、イベント等を見通し、現金で賄うならそのための貯金も必要になるでしょう。

税金優遇措置を活用する

住宅ローンを使用する場合、住宅ローン控除という税金優遇措置を受けられますが、リフォームローンを利用した場合でもその条件によって減税になるケースがあります。
詳細についてはSUVACOアドバイザーもしくは専門家に相談してみましょう。

リフォーム・リノベーション工事の費用感は?

ここまでリフォーム・リノベーションのための資金計画についてご案内してきましたが、そもそもどんな工事でどれくらいの費用が必要になるのかが見えないと、その資金をどのように準備するかも検討できないかもしれません。
そこでおおよその工事規模と金額感について別の記事でご紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。

(参考記事)
【2023年版】予算別でみるマンションリノベーション|この金額でどこまでできる?
【2023年版】予算別でみる戸建てリノベーション|この金額でどこまでできる?

リフォーム・リノベーションの計画では避けて通れない資金計画。
どんな工事でどれくらいの費用が必要なのか、その資金をどのような形で用意するのかといった目の前の計画についてだけでなく、リフォーム・リノベーション後の家の維持管理、そして家族みんなのライフプランを踏まえた計画を立てることが大切です。

事前にしっかりと計画を立て、リフォーム・リノベーション後も安心して暮らせる住まいを実現しましょう。

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