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2023/03/30更新|0like|1488view
住まいの性能 断熱編 vol.2は、住宅と健康の関係についてです。断熱不足がもたらす健康への影響は、ヒートショックなどが心配な冬だけでなく通年にわたります。
例えば、現役世代が抱えるプチ不調やストレス、QOL(生活の質)の低下など一見すると住まいと結びつかない障害も、住まいの断熱不足が原因の可能性があります。そこで今回は、これからの季節に気をつけたい体の不調と断熱の関係について考えます。
夏の冷房時、開口部から熱が入る割合は73%
不快な温熱環境がもたらす健康への影響
自律神経の乱れも断熱不足から
夏のヒートショック、原因は温度差
住居で発生する熱中症の割合は全体の40%
梅雨には要注意、断熱不足はカビも誘因
テレワークとこれからの季節
そもそも、体に不快な温熱環境とは、体からの熱移動が激しい状態を指します。断熱性能が低く、夏の日射対策が不十分な昔ながらの日本の住宅では 外気の気温がそのまま部屋の表面温度を左右するため、
・夏は暖められた躯体からの放射熱で暑い
・冬は冷たい躯体に体温を奪われて寒い
というように、高温から低温へと熱が移動していくことが、体が反応する不快感の正体です。
では、これからの季節に特に感じやすい不調を中心に、断熱との関係を考えてみましょう。いつもなんとなく体調がすっきりしない、そんな不調の原因の多くが、断熱できずに外気温の影響をダイレクトに受けた夏の室内環境には潜んでいます。
ヒートショックは、主に冬の寒暖差が原因とされる問題ですが、寒暖差という点で、夏でも起こりうる症状です。例えば、屋根や天井の断熱不足、日射やベランダからの照り返しの対策ができていない戸建ての2階は暖気が充満しています。2階と冷房がきいた部屋など、夏の室内でも10℃程度の温度差が生じる状況では、ヒートショックへの注意が必要です。
炎天下の屋外で起こる印象がある熱中症ですが、住居内においても高い割合で発生しています。熱中症の主な原因は、高温多湿、風通しの悪い環境下などで、体温調節がきかずに体内に熱がこもってしまうことです。例えば、洗面所やトイレのように熱がこもりがちな個室など、わずかな時間でも悪条件が重なると起こり得るといいます。
SUVACO調べ
梅雨時期の相対湿度は、高い時で80%以上にまで上がります。このような高温多湿の空気を室内に持ち込むと、空気中は少しでも低温のものに触れればすぐに結露してしまうような緊張状態に!
さらに断熱不足や断熱欠損、防湿気密施工の不備などの問題が加わると、壁内に室内との温度差による内部結露を起こしてしまいます。内部結露は断熱材そのものの性能を下げるので、断熱性能がますます下がるという負のサイクルにはまってしまいます。
夏のテレワークの悩みの多くは、暑くて仕事に集中できない、または冷え過ぎてだるいなど、温熱環境に関わる問題です。長時間不快な環境にいることで、体に知らず知らずのうちに疲労負債がたまり、ますます効率が下がる悪循環に。仕事の効率も断熱性能と大きく関わっている、といっても言い過ぎではないでしょう。
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