2020/11/07更新2like11120view

著者:岩間光佐子

キッチンのゴミ箱置き場はどうすべき?使い勝手のよいレイアウトプラン

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この記事を書いた人

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

すっきりとしたキッチンを実現するために、忘れてはいけないのがゴミ箱スペースの確保。分別方法にもよりますが、複数のゴミ箱を置くため、かなりのスペースが必要になるケースもあるものです。ここではプランニングの前に知っておきたい、収納場所や置き場スペースの考え方をまとめました。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

使い勝手のいいゴミ箱スペースを確保したい

ゴミ箱スペースプランを考える前に確認しておきたいこと

ゴミ箱スペースの上手なレイアウトプラン

システムキッチンにみるゴミ箱スペース

日々のゴミ出しをイメージ。動線にも配慮したい

使い勝手のいいゴミ箱スペースを確保したい

家づくりの中でキッチンを検討する際には、調理のしやすさ、片付けや掃除のしやすさ、デザイン性などを考慮して、レイアウトや機器選びを進めていくことになりますが、忘れがちなのがゴミ箱の置き場。プランに組み入れたとしても、とりあえず、一般的なゴミ箱がひとつふたつ置けるスペースを確保しておく程度、というケースも多いでしょう。

市町村によって異なりますが、キッチンで出るゴミは、何種類にも分別しなければならないことも多く、それぞれにゴミ箱を用意する場合も。複数のゴミ箱を置くためには、予想以上に場所が必要となり、限られた空間であることの多いキッチンでは、スペースの確保も難しいというケースもあるようです。

しかし、清潔ですっきりとしたキッチン空間とするためには、日々の使い勝手を考慮したゴミ箱の定位置をあらかじめ決定しておくことも大切なポイントなのです。

ゴミ箱スペースプランを考える前に確認しておきたいこと

使い勝手のいいゴミ箱スペースをプランニングするためには、事前にいくつかの確認しておきたいことがあります。加えて、現在のゴミの捨て方やゴミ箱の数など、不便さや不都合に感じていることもまとめておくのもいいでしょう。

■地域のゴミ分別の方法
暮らしている家を建て替えたり、リフォームするのであれば必要ありませんが、土地を購入して新築をしたり、中古を購入してリフォームする場合などは、前もって地域のゴミ出しルールを確認しておくことが大切です。

■必要なゴミ箱の数、大きさ
ゴミ分別の方法や収集回数などを確認した上で、どのくらいの大きさのゴミ箱が、いくつ必要なのか、そのためにはどのくらいのスペースを確保する必要があるのか、まとめておきましょう。

■ライフスタイルの変化を考慮
現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化も考慮したいものです。家族が増えたり、子供が成長すれば、出るゴミも増えるケースもあります。ゆとりをもった計画が必要です。

こちらのキッチンは、シンクの下に引き出せるゴミ箱と冷蔵庫脇にシンプルゴミ箱がありますね。

ゴミ箱スペースの上手なレイアウトプラン

一般的に、キッチン作業の際に出る生ゴミやビン・缶、ペットボトルなどは、キッチンの空間内、または周辺に置いたゴミ箱に捨てることになりますが、間取りプランによって分けて保管しておくなど柔軟に検討したいものです。

■キッチンカウンターの下スペース
多く見られるのがキッチンカウンターの下のスペースを活用するプラン。シンクの下、壁面に設けたカウンターの下などが適しているでしょう。キッチン全体を検討する際に、置く予定のゴミ箱のサイズや数に合わせてスペースを考えておくことが大切です。

■リビングやダイニングから見えにくい場所
最近では、キッチンがダイニングやリビングとひとつの空間の間取りも多くなってきています。くつろぎの場であるダイニングやリビングからのゴミ箱が見えないように配慮することも必要です。
■隣接するパントリーにスペースを確保しても
キッチンに隣接するパントリー(食品庫)があるのであれば、その中にスペースを確保する方法する方法もあります。生ゴミはキッチン内、ビンや缶、紙ゴミなどかさばるゴミはパントリーに、と分けて置くプランも考えられます。

■勝手口やバックヤードを活用
ゴミの品目によっては、週に一度、月に一度収集はというものもあるものです。収集日まで、すべてをキッチンまわりに置くことができれば問題はありませんが、ゴミ箱がいっぱいになり、臭いが気になるという場合もあるかもしれません。

その場合は、キッチン以外に一時的に置いておくことのできる場所を確保しておく方法も考えられます。勝手口まわり、物置やカーポート、サービスヤードなどを上手に活用してもいいでしょう。

また、2階リビングであれば、バルコニーの端やサービスバルコニー(比較的小さなバルコニー。室外機やゴミ置き場に用いられる)などにゴミ箱スペースを確保するのも使い勝手のいいものです。

システムキッチンにみるゴミ箱スペース

メーカーのシステムキッチンのキャビネットやユニット、パーツには、ゴミ箱を設置できる工夫や提案が多くみられます。

システムキッチンに多くみられるのは、カウンターの下にスペースを確保したフロアキャビネット、キャスターのついた引き出しに複数のゴミ箱を設置できるものなど。食器や家電製品などの収納を目的とした壁面収納や周辺収納ユニットなどにも、すっきりと納めることができるタイプも揃っています。

また、キッチンとダイニングの両側から使用できる対面カウンターのキャビネットなどにも、ゴミ箱を収納できるタイプもみられます。家族が行き来しやすい場所に設けることで、使い勝手も高まります。

ショールームでは、システムキッチンに設定されたゴミ箱スペースやゴミ箱の容量で十分か、開閉操作などがしやすいか、実際に使い勝手を確認することが大切です。

日々のゴミ出しをイメージ。動線にも配慮したい

キッチンプランを検討する際には、平面図上で配置や動線など、日々の暮らしをイメージしながらチェックすることがポイントです。その中で、ゴミ箱の置き場所や一時保管場所なども、日常的に使いやすいかどうかの確認を。玄関や勝手口など、収集場所へのゴミ出しのしやすさにも配慮しておきたいものです。
キッチンプランの中では、ゴミ箱置き場は細かなことですが、その使い勝手の良し悪しは日々の家事のしやすさに影響し、また、キッチン空間の快適さにも関わってくるものです。プランニングの際には、料理をつくる→片付ける→ゴミを捨てる、までトータルに検討することが大切でしょう。

キッチン家電の上手な収納術
対面キッチンのプランニングと設備選びの注意点

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この記事を書いた人

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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