住民にしても、来客にしても、そこでの滞在時間は短いけれど、やはり住宅の顔といえば玄関です。
一般的に、玄関には収納や手洗いなど、小分けにされた空間が付加され、その辺りをすっきりとまとめるのは難しいものです。デザインの見せ所でもある玄関、さっぱりとシンプルに気持ちよく、人の往来に相応しい空間に仕立てたいものです。
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一歩入ると中庭
応接間の文化
路地のような
置かない魅力
一歩入ると中庭
来客を迎える玄関、綺麗にしておくことはもちろんですが、何を持って来客を迎え入れましょうか?ここは、中庭の一端にある植栽がゆらゆらと美しい玄関です。
室内に入ったとは感じないくらい明るく、また、床と天井に使用している木材の落ちついた色調が空間に緊張感を与え、上品な玄関に設えています。
応接間の文化
和室が隣接されている玄関です。
今は、応接間という間取りはあまり見かけなくなりましたが、従来、来客ももてなす空間は居住エリアからは切り離され、玄関近くに備えられていました。伝統的な日本建築でもまた、畳敷きで可変性のある空間様式ではあるものの、客間としての機能を持った部屋はあります。
玄関から先、ゲストルームともまた違う、こういった空間をもつことに豊かな住空間を感じます。
路地のような
現代の路地空間ともいえる、玄関です。石タイルの床がずっと奥まで続き、片側は手入れされた美しい中庭を配し、もう片側の全面的に壁面収納となっています。収納建具の設えはその気配を隠すようにデザインされていて、玄関のデザインというよりも既に洗練された動線計画の魅力ともいえます。
置かない魅力
玄関という機能を逸脱している住宅です。隠すこともなく、そこには何もなく、洗練された空間構成が展開され、絵画のように美しい佇まいです。