2016年06月14日
地盤沈下の土地を整えるにはどのくらい費用がかかるの?
様々だとは思いますが、地盤沈下の土地を整える予算はどれ位かかるのでしょうか?
軟弱地盤敷地での建築、と言う意味でご説明します。
土地の補強にかかる費用は、土地の状況(強弱)とその上に建てる建物の重量によって決まっていきます。
土地表層が少し弱いだけでしたら、表層の地盤改良等で2万円/坪~程度で可能であったりしますが、地中深くまで軟弱地盤が続き、鉄筋コンクリート等の重量があり階数のある建物を建てようとすると、住宅レベルでも500万円や1000万円程かかってくることもあります。
ですので、建物の計画とセットで考える必要があり、土地状況だけで判断することはできません。
例えば、土地表層が軟弱な地盤である場合、その部分を補強するのではなく、その部分を掘り下げて1階を半地下にしたり地下室をつくって、直接硬い地盤に建てるということも考えられます。
もちろん、土地の補強よりは費用がかかることにはなりますが、単なる補強だけに費用をかけるよりは有効な費用のかけ方とも言えるかもしれません。
いずれにせよ、土地の状況によっては、そこに建てる建物に大きな影響を及ぼしますので、事前の十分な調査をお勧めします。
近隣の地盤データは、管轄の市役所等で自由に閲覧できますので、参考資料として利用してみてもいいと思います。
2m以下まで表層改良8000〜9000円/平米
2m〜8mくらいまで柱状改良 面積と深さによって変わります。
例えば1階面積25坪深さ4〜5mでおよそ100万です。
上記以上の深さの軟弱地盤は杭を推奨しています。
新築を計画している場合は、必ず地耐力調査を行います。建物の計画がある程度まとまってから、荷重が大きくかかる箇所について調査をします。調査の結果地盤が弱いと判断された場合は、支持層まで杭を打って建物を支えられるようにしたり、土地の表層を改良したりします。改良の方法は、地盤の強度と建物の重さや基礎の形によって必要な内容が変わります。しっかりと地盤調査を行えば地盤沈下は基本的にはあり得ないと考えてよいでしょう。
そして、現在のお住まいが沈下してしまっている場合は、建物自体の傾きを直すための地盤改良工事は100~400万程度はかかってしまいます。より強固なものを求めるのであれば、1000万円近くかかることも。地域によっては補助金が出て負担なしで行える場合もあります。
ただ、家が傾いている=地盤沈下ではありません。地盤調査が義務付けられていなかった時代の建物は、どこかしら傾いているほうが普通です。築後何年も建って、どんどん沈下していくという状況は考えにくいので築古の戸建てに関してはリノベーションの際に床を水平に貼ってもらうだけで解決できる場合も多いので、知識のある専門家にご相談されるのが良いでしょう。