家づくりの学び舎

2024/01/29更新0like1365view

著者:SUVACO編集部

実家をリノベーションして二世帯住宅にするメリットは?〜事例と間取り図を見ながらイメージしよう〜

SUVACOには、親と住んだ馴染みのある実家、祖父母が住んでいた家をリノベーションして二世帯住宅にしたいという相談も多くあります。
ここでは、実家リノベで二世帯住宅をつくるメリットや、実際のリノベーション事例と間取り図を紹介。また、リノベーション前に確認・整理しておくべきポイントについてまとめています。
実家を二世帯リノベーションすることを検討されている方はぜひ参考にしてください。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

実家リノベで二世帯住宅にするメリットは?

メリット1. 新築購入よりも費用を抑えられる

実家をリノベーションして二世帯にする一番のメリットは、既存の建物によっては新築を新たに取得するよりも住宅取得にかかる費用が抑えられることです。

新たに新築を取得する方法としてはマンション・注文住宅・建売住宅などさまざまな選択肢がありますが、どれを選んでも3,000万円以上の費用がかかるでしょう。

一方、リノベーションを考えている実家の状態やご希望にもよりますが、子世帯エリアのみを新たにつくるリノベーションであれば、1,000万円〜2,000万円に抑えられるので、新築を取得するよりも費用を抑えられます。

メリット2. 同居でもお互いを尊重した程よい距離間で暮らせる

実家で親と「同居」をする場合、それぞれの生活スタイルの違いが重なりトラブルになってしまうことも。

リノベーションで各世帯のスペースを確保すれば、それぞれの暮らしを大切にしつつ、お互いに助け合える程よい距離間をつくることができます。

メリット3. お互いに助け合える

年齢を重ねていくにつれ、さまざまな不自由が伴ってくる親の生活。そんな様子をすぐ近くで見守れるのは二世帯住宅のメリットのひとつ。ちょっとしたサポートから介護まで家族みんなで手伝えるので、別の家で暮らし通うよりも負担を軽減できます。

また、子育て中の家族は両親のサポートを期待できます。共働き世帯であればなおのこと、両親と助け合って子育てができるのはうれしい点ですね。

実家を二世帯住宅にリノベーションした事例

既存の建物のつくりや家族の求める距離感に合わせて、実家を二世帯住宅にリノベーションし、快適に暮らしている事例をご紹介します。

『「今日も打ち合わせ楽しかったね」』

住み継いできた土地で二世帯住宅にお住まいの仲の良いご家族。水回り設備を分けることが多い二世帯住宅ですが、こちらのご家族はみんなで一緒に食事を楽しみたい。とキッチンまわりも共有されています。
entrie(エントリエ)

entrie(エントリエ)

リノベーション会社

代々住み継いできた愛着のある二世帯仕様の家。世代が変わりお子様の誕生を機に新たな二世帯住宅へリノベーション。キッチンをはじめ水回りは「1つがいい」というご要望から、家族が一緒に過ごせる広々したLDKをご提案。
お母様のスペースは来客時や就寝時のなど生活のシーンに分けて2段階に設置したロールスクリーンで仕切れるかたちに。子世帯のスペースはセカンドリビングを設けて、いつでも和やかに、そしてそれぞれの時間も楽しめるフレキシブルな二世帯住宅ができました。

『実家を増築して共に安心して暮らせる二世帯住宅へ』

最初にご紹介するのは2×4工法の戸建てを二世帯住宅へとリノベーションした施工事例です。
共有の玄関を入ると手前右側が親世帯、奥が子世帯になっています。
リノベーションスタジオKULABO

リノベーションスタジオKULABO

リノベーション会社

構造上、玄関口は一つですが扉を開けるとまずは親世帯用、その奥に子世帯用と玄関を別に計画。水回りも全て別にし、南北に細長い建物を左右縦割りの二世帯住宅にしました。
親世帯側からも2階に行けるように階段も増設!省スペースにおさめるために、三角のユニークな形の踏み台を採用しています。
これから何年も住む家だからこそ、両世帯がストレスなく住み続けられる環境で、何かあったときはすぐ対応できる安心感がある家づくりを目指しました。

『ゴロゴロ空間・今日は早く家に帰ろう』

親の健康面や将来のお子さんの進学を考え、ご実家の二世帯リノベーションを決断されたご夫妻。こちらも玄関は共有ですが、1階をご両親世帯、2階を子世帯とフロアで世帯を分けています。
フレッシュハウス

フレッシュハウス

リノベーション会社

屋根の架け替えと増築を行い、吹き抜けロフトを作り広さと開放的な空間でカフェのようなデザインを確保しながら満足できるリノベーションをしました。
リノベーションでも可能な限り新築注文住宅に近い自由設計を行いながら安心安全で機能性を持たせた空間を演出することができました。

実家をリノベーションする前に確認しておきたいこと

建物の状態

実家リノベをする場合、一番最初に確認すべきはその建物の状態です。老朽化で建物が大きく劣化してしまっていると、長く安心して暮らすことはできません。また地震等による倒壊も不安ですよね。

耐震性はもちろんのこと、雨漏りによる柱などの腐食やシロアリ被害など素人では分からない部分も多いので、必ず専門家に事前調査をしてもらいましょう。

建物の状態によっては、リノベーションではなく建て替えをしたほうが良い場合もあります。リノベーションも建て替えも対応できる専門家であれば、建物の状況やご家族の希望を整理して一緒に検討してもらえます。

建物の構造

建物の構造によっては希望の間取りを実現できないこともあります。例えば、壁式構造と呼ばれる2×4工法の戸建ては、壁が構造体になっているため、間取り変更に制限が出てきます。

ご実家ではどういった改修・間取り変更ができるのかも、実際に専門家に見てもらって相談すると良いでしょう。

リノベーション工事の範囲

次に検討すべきは、どの範囲をリノベーションするのか。ということです。
例えば、玄関と玄関ホールを二世帯共有にして、1階を親世帯、2階を子世帯にする場合、1階は既存のままで2階のみの改修で十分かもしれません。
建物の構造にもよりますが、玄関まわりから家全体をフルリノベーションして、完全分離の二世帯住宅をつくることも可能です。
または基本は2階のみでいいけれど、親のこれからの暮らしを考え、1階もバリアフリー改修をしておく、断熱のためサッシまわりは家全体を...など選択肢はさまざまです。

お互いの希望ややりたいこと、したい暮らしをしっかりと話し合って、どの範囲をリノベーションするのかを事前に検討しておきましょう。

相続と贈与のこと

子世帯が親名義の家のリノベーション費用を支払う場合、その金額が子から親への「贈与」になり、リノベーション金額(110万円以上)によっては贈与税が発生してしまいます。(2024年1月時点の情報です)
また、親から住宅購入資金やリノベ費用を援助してもらえるケースもあるでしょう。
リノベーションを行う前から計画的に準備を進め、必要に応じて専門家に相談することで、贈与税を大きく抑えることも可能です。

また兄弟姉妹がいる場合、家・土地など将来の相続についても後々トラブルにならないように事前に話し合いながら、税理士への相談を行うことをおすすめします。

最後に

実家を二世帯住宅にリノベーションして親世帯とともに暮らすことはメリットも多い反面、生活スタイルの違う2世帯が同じ家で暮らすことになるので、事前にしっかりとお互いの希望や考え方を共有しておくことが大切です。

お互いに遠慮せず、よく話し合いながら心地よい距離感で家族みんなが快適に暮らせる住まいを実現していきましょう。

既存の家の状態を事前に確認するためにどの専門家に相談したら良いかわからない、どんなふうに進めていったら良いかわからない、という方はぜひSUVACOアドバイザーにご相談ください。

SUVACOの専門家紹介サービス(無料)では、専門家の紹介だけでなく、お繋ぎしたあとも家づくりで気になること、不安なことなどのご相談も可能です。家の完成までしっかりとサポートしますので、ぜひお気軽にご利用ください。

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