最近では外装ばかりでなく、内装でもタイルの使用が増加傾向にあります。なかでも、50平方センチ以下と小型なモザイクタイルは特に人気。モザイクタイルは、取り入れる場所だけでなく、色や形、質感などで無限大のアレンジを楽しむことができるのも魅力です。
今回は、モザイクタイルを取り入れて華やかさと清潔感をプラスした、素敵な水まわりの実例をご紹介します。
▽ 目次 (クリックでスクロールします)
モザイクタイルとは
ポイントづかいで、さりげなく華やかな印象を添える
形で遊ぶ、唯一無二の個性演出
空間を印象的に彩るアクセントウォール
モザイクタイルとは
まずはじめに、モザイクタイルとはどんなものなのか、簡単に触れておきましょう。
50平方センチ以下(タイル一辺が5センチ以下)の小型タイルを、モザイクタイルと呼びます。陶磁器質のものやガラス質のものが代表的で、色や形は実にさまざまなバリエーションがあります。
小型のタイルを1つずつ貼り合わせて使用することができるので、色の組み合わせひとつをとっても、アレンジには無限の可能性があります。そのため、インテリアに取り入れることで、好み・個性を演出したり、空間のアクセントにしたりすることができます。
また、タイル素材の主流である、陶磁器やガラスは、耐久・耐水性にも優れていることから、インテリアでは水まわりの彩りに使用されることが多いようです。
ポイントづかいで、さりげなく華やかな印象を添える
異なる色柄の組み合わせも楽しめるモザイクタイルは、より表情豊かな色彩演出を楽しむことができます。
暖色系のモザイクタイルで華やかなアクセントを加えた洗面周りです。
洗面横のカウンタートップ細くモザイクタイルをあしらうことで、白く清潔感のある空間のイメージを崩さず、温かみと華やかな印象を添えています。
リゾートを感じさせる要素を盛り込んだ住まい。
浴室は外部テラスとセカンドリビングにも繋がって開放感満載。外壁はアンティーク煉瓦、リビング床は特注の製作タイル、浴室はガラスモザイクタイル、金物は真鍮を使用し、建物全体に素材感のある仕上げに。
形で遊ぶ、唯一無二の個性演出
築40年近い木造平屋。
3部屋の洋室に区切られていた間取りを、どこからでも出入りできる「回廊式」に全面改装しました。
エキゾチックなタイルの組み合わせは妻がこだわったオリジナル。色や柄だけでなく、独特な形のモザイクタイルを使用することで、より個性的で印象深い空間演出を楽しむことができます。
三角形のモザイクタイルが、和の意匠を感じさせる洗練された洗面周り。
ガラスのモザイクタイルならではの透明感と、三角形の組み合せならではの目地模様が、なんとも美しい表情をつくり出しています。
モザイクタイルの中でも、おしゃれ建材として人気急上昇中なのが「コラベル」。
ぷっくりと可愛らしいランタン型は、マルチカラーでも単色でも抜群の存在感を発揮します。
落ち着いたトーンのコラベルは、派手過ぎず、でもしっかりと水回りを彩ります。
空間を印象的に彩るアクセントウォール
モザイクタイルの汚れが目立ちにくく、お手入れがしやすいという特徴は、キッチンシンクやガス周りの壁材としてもピッタリ。
オープンキッチンの壁の一部をモザイクタイルにすることで、LDK全体のアクセントに。
インテリアに合わせた色を選ぶことで、空間の統一感を乱さずに、華やかなアクセントウォールをつくることができるのも、モザイクタイルならではの魅力です。
キッチンのカウンターパネルに採用したマルチカラーのモザイクタイル。
モノトーンベースの空間に、鮮やかな色彩を凝縮したモザイクタイルが入ることで、全体の印象が和らいでいるようにみえます。
モザイクタイル×水回りのコーディネートは、どれもハイセンスで魅力的なものばかり。色合わせや質感、形状、モザイクタイルのコーディネートは、つくり手によって十人十色。さりげないセンスのよさを感じさせるモザイクタイル、DIYでもできるので、ぜひチャレンジしてみてください。