2016年06月14日
無垢のフローリングにするのに、元々の床暖房ってそのまま使えるの?
築3年の中古マンションを購入したのですが、無垢のフローリングに張り替えたいと考えています。できるだけコストをおさえたいのですが、既存の床暖房をそのまま使うことはできますか?
無垢フローリングで床暖房に対応したものはコストがかかることが多く、温水床暖房の場合は釘打ちができません。接着剤も釘も使わない工法にする方法もありますが、十分検討していただければと思います。無垢材でかつ浸透性塗料で仕上げた床は保温効果もありますので、床暖房に固執しない考え方も検討の余地があると思います。全体のコストを比較検討して決定するとよいでしょう。
床暖房対応の無垢材は高価です。理由は含水率を通常の無垢材より抑えて、温度による伸び縮みを極力抑えるからです。コスト優先であれば複合フローリングとなりますが、無垢材並みの素材感を持ち、伸縮の少ない、表面材が2,3ミリある厚板の複合フローリングなどもあります。
本題の既存の床暖房を再利用しようと思っても、既存床材を剥がすときに誤って傷をつけると、床暖が正常に稼働しない恐れがあり、やってくれる施工者はなかなかいないのではないでしょうか。既存の暖房をどうしても使うのであれば、既存床材を剥がさずにその上からフローリングを張るという手が考えられます。ただし、その場合、その部屋の建具は、床がかさ上げした分だけ高さ寸法を小さくしなければいけないことも念頭に入れて判断して下さい。