螺旋階段はコンパクトと思われがちですが、案外コンパクトではありません。結構スペースを使います。
ただ、階段の登り口と降り口を平面上同じ位置にすることが可能で(通常の階段だと、登り口と降り口は反対側になります)、うまく計画と連動させれば有効な装置となります。
計画を進めて行く中で、螺旋階段が効果的ならば問題はありませんが、そうでない場合に「憧れ」だけで付けてしまうと、どうしても邪魔で使いずらいものになってしまいます。
逆に、螺旋階段の為の家を作るというのがコンセプトならば、美しい螺旋階段の為なら、どんな苦労にも耐えられると思います。
建築とは、空間全体を絶妙なバランスで組み立てていくことで出来ていくものだと思います。
あまり個々の手法(ここでは螺旋階段)に固執することなく、逆に何故螺旋階段に憧れているのかと言う本質をもう一度考えてみて下さい。
もしかしたら、螺旋階段以上にあなたの憧れている空間を実現する手法があるかもしれません。
住宅の場合は、作り方にもよりますが
階段の幅は、75cm以上と決められていますから、大抵の家具は上げられるでしょう。
ただ、らせん階段は、大きな部屋。例えばリビングに設置して、吹抜けなどにそって造るのが通常ではないかと考えられますので、そのようなつくりではない場合は、壁に家具が当たってあげられないことも考えられますので、注意が必要です。
作り方にもよりますが、上り下りする時の振動が多少あります。住む人の感覚によりますが、木造住宅の場合は気になる場合もあります。