煉瓦(レンガ)と聞いてイメージするのは、3匹の子豚の絵本に出てくるようなかわいらしい「煉瓦のおうち」? または、豪奢な洋館や美しく造成されたお庭でしょうか。レンガはどちらかといえば、家の外装に使うイメージですよね。しかし近年は、レンガをインテリア(内装)に取り入れる方が増えているとか。今回は、レンガを用いた素敵なインテリアを紹介します。
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インテリアスタイルに合わせたレンガタイルの選び方
レンガ張りにするメリット
インテリアスタイルに合わせたレンガタイルの選び方
レンガは、粘土や泥などの原材料を窯で焼き固める、または圧縮してつくる建築材料です。一般的なイメージのレンガは、「レンガ色」と呼ばれる赤茶色の直方体のものでしょう。
レンガは地震に弱いため、日本の家屋には不向きともいわれ、関東大震災以降の建物では、一見レンガを積んだように見える建物も、実は基礎を鉄筋コンクリートでつくり、外装としてレンガタイルを張ったものがほとんどだそう。そういった歴史から、日本ではレンガそのものよりも、「レンガ風タイル」が独自の進化を続けてきました。
近年は「ブリックタイル」や「レンガ風シール」が数多く市販され、DIYも手軽にできるようになったため、インテリアに取り入れる方も多くなってきました。
レンガは質感や並べ方でイメージが変わります。まずは、自分のインテリアイメージに合った好みのレンガを探してみましょう。
こちらのお宅では、カウンターキッチンにホワイトのブリックタイルを用いて、おしゃれなカフェ風キッチンをつくりました。
壁に本物のレンガを張り、全体的にダークカラーのヴィンテージ風家具や建具でまとめると、流行のブルックリンスタイルに。
異素材ミックスでつくられた西海岸テイストのお宅。あえてダメージを付けた床材や、ヴィンテージの木材を使った壁に、あたたかみと懐かしさを感じさせるレンガがよくマッチしています。
ナチュラルインテリアがお好きな方には、ホワイトのブリックタイルはいかがでしょうか。ホワイトや明るい色のレンガなら圧迫感や重さを感じにくく、インテリアに取り入れやすいですね。
レンガ張りにするメリット
壁面にレンガを用いるメリットはたくさんあります。デザイン性だけでなく、機能性にも注目してみましょう。
レンガは水も油も吸収し、油を吸ったレンガは経年変化で独特の雰囲気が出てくるので、キッチン周りのこまめなメンテナンスが苦手な方にもおすすめです。
薪ストーブの背後の壁をレンガ張りにすることで、ストーブの熱から壁を守ることができます。さらに、ストーブの熱を蓄熱して部屋全体を温める効果も。
近年、スタイリッシュなビルトイン暖炉も増えていますが、やはり薪ストーブにはレンガの炉壁がよく合いますね。
レンガを用いた内装をおしゃれに仕上げるポイントを紹介しました。デザイン性も機能性も兼ね備えたレンガは、外壁や外構だけではなく、内装にもぜひ取り入れたい建材ですね。