家づくりの学び舎

2023/04/10更新0like1462view

著者:岩間光佐子

キッチンショールームに行く時に準備しておくこと&効率的な進め方とは

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

家づくりを行う過程で、設備機器や建材選びに欠かせないのがショールーム。水回りや内装材、窓やドアなど多くのショールームがありますが、比較的身近なのがキッチンのショールームではないでしょうか。
ここでは、キッチンショールームに行く際に準備しておくこと、上手な見方や効率的な進め方をまとめました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

ショールームってどんなところ?

家づくりに関わるショールームには、キッチンやバス、トイレなどの水回りだけでなく、床材や内装建具、窓や玄関扉、エクステリアなどのショールームがあります。

一般的にショールームは、
「商品を購入する場ではなく、機能や性能・デザインなど商品を比較検討し、商品を選び、プランニングや見積もりを作成するところ」
です。カタログやホームページではわからない、実際の商品を確認でき、触れたり操作できることが大きなメリットと言えるでしょう。

ショールームの中でも多くの方が利用し、馴染みがあるのがキッチンショールーム。メーカーも多く、さまざまなショールームが各地にみられます。キッチンのショールームには、システムキッチンはもちろん、組み込まれる加熱機器や換気扇、水栓金具や食器洗浄乾燥機、給湯システムなどのアイテムも数多く展示されています。最近では単に商品が並んでいるだけでなく、実際のキッチン空間、ダイニングやリビングなどを含めたスペースにシステムキッチンが設置されるなど、住まいのイメージしやすい展示も増えてきています。

最新商品から定番商品まで多様なキッチンを確認することができる

最新商品から定番商品まで多様なキッチンを確認することができる

家づくりの進み具体に合わせて利用したい

新築やリフォームを進める中で、ショールームには何度か足を運ぶことになるでしょう。住まいづくりの初期段階と、プランニングが進んで具体的に商品を選んだり確認する段階のふたつのタイミングでの利用が多いようです。

1. 家づくりの初期段階

計画が具体的ではない初期段階では、空間展示などを中心に見学し、暮らしのイメージを膨らませることから。最近のプランやデザインの傾向、最新機能など今どきのキッチンを把握することがポイントです。

2. プランニング段階

具体的なプランを検討したり、実際に商品を決定する場合は、施工会社や設計担当者などと一緒に行くことも多いでしょう。ショールームアドバイザーが商品説明、プランや見積書を作成してくれるケースもあります。
手元に図面があれば持参し、リフォームの場合は既存の図面や写真なども参考になるでしょう。

事前に予約を

最近のショールームは、予約制となっている場合が多いので、見学の際には事前に確認したいもの。設計担当者と訪れる場合は、担当者がセッティングしてくれますが、個人で行く場合はホームページなどで予約を。買い物帰りなどに、ふらっと訪れても問題はありませんが、ショールームアドバイザーの説明を受けたいのであれば、予約を入れた方がいいでしょう。

また、ショールームでは、イベントやセミナーなどを開催しているところもあります。実際の最新機器を使っての調理教室など、興味があるイベントがあれば、積極的に参加することをおすすめします。
キッチンだけでなくダイニングやリビング空間まで再現した展示もみられる

キッチンだけでなくダイニングやリビング空間まで再現した展示もみられる

実際に動きをイメージして操作してみる

ある程度、家づくりが進んでいる場合は、キッチンでの実際の動きをイメージしながら確認してみることもポイントです。

高さや幅などサイズを体感する

例えば、I型やL型、対面式など、実際にキッチンキャビネットの前に立ってみて、自分や家族の作業をイメージしてみましょう。特に重要なのが高さです。いくつかの高さのキャビネットが展示されているケースもみられるので、使いやすい高さの確認を忘れずに。靴を脱いで確認することが基本です。

素材を検討する

また、キャビネットの扉材やカウンターなど、システムキッチン商品ごとに設定されているので、どのような素材や色、デザインを取り入れることができるのか、確認を。扉材は全体の価格にも大きく影響するので、その違いもチェックしておきましょう。

操作性や性能・機能面しっかり確認

そのほか、扉や引き出しなどは実際に開閉して操作性の確認すること。取っ手の使いやすさ、開閉音などもチェックしたいポイントです。加熱機器(ガスコンロやIHクッキングヒーター)の性能や機能、使い勝手にも注意して。加熱機器は住まい全体の熱源にも関わることなので、早めに決定することが大切です。

シンクは大きさやデザイン、水流の流れなどがチェックポイント。水栓は、シャワー水栓、自動水栓などいくつかのタイプがあるので、操作方法や特徴を理解することが大切です。
実際に水が流れるような体験型の展示もみられる。操作することで、機能性や使い勝手をチェックすることが可能だ

実際に水が流れるような体験型の展示もみられる。操作することで、機能性や使い勝手をチェックすることが可能だ

アドバイザーには積極的に質問を

多くのショールームには、アドバイザーやコーディネーターといった専門家が常駐しています。メーカーや商品の特徴を知るためにも積極的に質問をしたり、説明を求めることも大切です。操作方法だけでなく、お手入れ方法やメンテナンスについてなども確認しておくと後々役に立つでしょう。

また、商品を選びやすくするためにシミュレーションシステムなども充実しています。画面でコーディネートなどを確認できるので、いろいろと楽しみながら試してみるのもいいでしょう。

最近のキッチンは、ダイニングやリビングとひとつの空間にプランニングされる間取りが多く、実際のキッチンショールームでも一体化した空間展示もみられます。システムキッチンとコーディネートできるリビング収納や内装材などを揃えるメーカーもあるので、空間全体のインテリアのアドバイスなども聞いてみるのもいいでしょう。

打ち合わせコーナーでじっくりと検討を。シミュレーション画面や模型などを利用して確認したい

打ち合わせコーナーでじっくりと検討を。シミュレーション画面や模型などを利用して確認したい

動きやすい服装、歩きやすく脱ぎやすい靴で

ショールームではあれこれ比較検討することも多く、手を伸ばしたり、引き出しを開け閉めしたりすることも。また、予想以上に歩き回ることもあるもの。家にいるように、動きやすい服装で、歩きやすく脱ぎやすい靴がおすすめです。また、資料やカタログなど持ち物も増える可能性もあるので、トートバックなどを持参するといいでしょう。

その他、高さや幅など、サイズを確認しておきたいことも。ショールームにも設置してありますが、メジャーや筆記用具なども持参しておくようにしましょう。

設計担当者と同行し商品を決定する場合などは、打ち合わせは数時間にも及びます。キッズルームや授乳室などを用意しているショールームもあるので、お子さん連れの場合は、事前に確認しておくといいでしょう。

オンラインショールームも有効利用したい

コロナ禍もあり、オンラインショールームも充実してきました。ショールームを歩くように商品を確認できたり、アドバイザーと直接話をしながら商品選びができるなど、使い勝手も高まっています。

お住まいの近くにショールームがなかったり、目的の商品が近くのショールームでみられない場合に利用するといいでしょう。また、オンラインでおおまかにプランニングをし、最終決定はショールーム行うなど、状況に合わせた使い方もいいでしょう。上手に使い分け、利用することをおすすめします。

オンラインでショールーム見学ができるメーカーも増えてきている。積極的に利用を

オンラインでショールーム見学ができるメーカーも増えてきている。積極的に利用を

写真協力:LIXIL
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