家づくりの学び舎

2024/09/08更新0like996view

著者:SUVACO編集部

現地調査とは?新築・リノベーション前に行う目的と注意点

新築を建てたり、リノベーションを行う際、専門家(建築家やリノベーション会社・工務店など)はより具体的なプランニングを進めるにあたって施主の許可を得て「現地調査」を行います。

ここでは、現地調査の目的や事前に準備しておくもの、注意点などについて解説します。

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▼記事監修

竹村

竹村

SUVACOアドバイザー

SUVACO専任アドバイザーとして、戸建て・マンション問わず幅広いお客様の専門家紹介を担当しています。お客様と専門家をつなげるサポートの中で、お客様のニーズ、専門家の最新情報をアップデートし、「役立つ情報」をお届けしています。

現地調査とは?

物件があってリノベーションを行う場合は、その家の新築からの図面を確認し、現状の床・壁・天井の構造や、配管の経路、電気配線の建材の仕様や状態など、目視で確認することを現地調査と言います。

また新築を建てる場合は、その土地が面している道路、土地周辺の景観や障害物、隣接地の状況、境界線の有無、騒音の有無、日当たり具合など、測量図やマイソク(販売図面)では読み取れない情報を調査します。

竹村

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住宅業界用語では、略して「現調(げんちょう)」と言われています。
ファーストプランは図面があれば、ざっくりとしたプランを立てることも十分に可能ですが、現状を見ることで、より精度の高いプランニングと見積もりが可能になります。

マンションリノベーションの場合は、現地調査の前後で管理組合へ詳細図面の有無の確認や、工事の制限や仕様・性能のルールなど規約の確認を行うことも多いです。

現地調査を行ったうえでプランを立てる専門家と、図面を参考にざっくりプランを出し、依頼することが確定した時点で現地調査を行うといった専門家もいます。会社の取り組みや実績値、体制によって進め方が異なる点は理解しておきましょう。

準備しておくもの

現地調査時に建物や土地の図面が手元にある場合、1社あたり2部ほど準備をしておくと良いでしょう。
1部は既存図面を起こすために未記入で保管、もう1部は寸法や注意点、プラン時の懸念事項などをメモする用途で使用するイメージです。

現地調査の所要時間は?

1社あたりの現地調査にかかる時間は、1時間半〜2時間くらいが一般的です。
すでに住んでいる物件であれば、その場で施主の要望を確認しつつ、室内を採寸しながら、プランニングを進めるにあたってのヒアリングなどを行うケースもあります。

また、物件を購入し、売主がまだ住んでいる場合や売主側の不動産会社の立ち会いが必要な場合は、1時間以内で必要な場所だけ採寸をしたり確認を行うケースも多いでしょう。入居している方のプライバシーを考慮し、必要最低限の時間で調査を行い、改めてご要望のすり合わせを行うこともあります。

竹村

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現地調査の方法は専門家によって異なります。
初めて担当者と会った時点から、専門家の比較は始まっていると考えておきましょう。
プランや見積もりの比較だけでなく、どういったところを見ているのかなどもチェックしながら、安心して依頼ができる専門家かなど、確認するようにしましょう!

現地調査の注意点:同時現調は避けるべし

現地調査はどうしてもそれなりの時間を要します。
複数の専門家を比較する際に、同時に調査を依頼を進めたいと思われる方もいらっしゃいますが、それは避けた方が良いでしょう。

避けたほうが良い理由①:他社がいると話しづらいことも…

ほとんどの専門家が現地調査時のお客さまとのコミュニケーションを大切にしています。
各社のそれぞれの質問や確認項目に沿って調査が行われるため、その場にほかの専門家がいることで、ノウハウやアイデアの流出などにもつながると考えます。一歩踏み込んだお話をしたくても、他の専門家とのやり取りの様子を伺わなければいけなくなり、思ったような現地調査ができなくなってしまいます。

避けたほうが良い理由②:時間短縮のつもりだったのに…

現地調査の時間内に十分調査できない専門家が出てきてしまい、再度調査の時間が必要になるなど、結果的に二度手間になってしまうこともあります。

避けたほうが良い理由③:たとえ依頼者であってもマナーは大切

じっくり話を聞いてプランニングをする専門家にとって、他社とのバッティングは印象が良くありません。中には、お客さまの真剣度が低いと判断されたり、場合によっては依頼をお断りされてしまう場合もあります。
竹村

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SUVACOアドバイザー

例えば、引越しなどの「一括見積りサービス」の場合は、現状ある荷物がどのくらいあって、それを移動するのにどのくらいのコストがかかるのかの確認するので、現地を見れば比較的算出はしやすいと思います。しかし、新築やリノベーションの場合は「自分の暮らし方」を実現するために、施主と専門家間でしっかりとすり合わせを行いイメージの相違をなくすことが大切です。

そのためにも少し大変かもしれませんが、複数の専門家を検討する場合は1社ずつ時間を取って現地調査を行っていただくようにスケジュールを調整しましょう。

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