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設計、施工、監理を担当
「テーマは“ネコも自分も長生きできるズボラなマイホーム”です!愛猫が主役の家作りを目指し、さらに私が生活の中で面倒と感じることをとことん排除しました」
お留守番をする愛猫に安全な環境整えることで、ご自身も安心して仕事に集中できるようにしたいと、中古マンションを購入してリノベーションすることにしたという。
ネコとヒトとのゾーン分け。
外への飛び出し防止策もかねて、玄関まで距離を置く動線にし、洗面室と廊下の間には扉を設けた。扉をはさんでアイコンタクトが取れるように入れたのは、ガラスではなくアクリル板。地震などがあっても割れて愛猫がケガをすることのないようにというこだわり。
クローゼットを廊下に設けたのは、愛猫が外出着にじゃれつくのを防ぐため。帰宅するとまずここで部屋着に着替えをして、洗面室で手を洗ってから抱っこをするそう。
愛猫への想いが随所にあふれる間取りになった。
「自分もネコも快適に住みたい」という明確な“理想の住まい像”があり、そのために何が必要で、何が不要なのか、物件探しの段階から細かいところまで考えていたという。
そしてプランニングにあたって、自分の希望を正確に伝えられるように10枚以上の要望書を作成した。
自分の譲れない多くのポイントをはじめ、リノベ前に住んでいた家の「ここはもっとこうしたい」という写真や「こういう風に仕上げたい」という理想の写真などでイメージを見せつつ、ぎっしりとテキストとが書き込まれている。リノベーションへの熱意とネコ愛が感じられる要望書となっている。
その要望書をもとに、建築士やプランナーと打ち合わせは盛り上がり、ご自身と愛猫、双方にとって居心地の良い住まいが完成した。
建築士もネコを飼っていることから、猫愛好家ならではの視点で話が盛り上がったというキャットウォーク。LDKの三方の壁にぐるりと設けた。床はペット対応のフローリング
外の景色を眺められる窓が一か所しかないので横切る形にしたそう。ペットカメラからのぞくと、日向ぼっこをしていることもあるとか。窓には上下から開けられるハニカムスクリーンを。コードレスタイプなので紐に引っかからなくて安心。
配線が出ず、地震で倒れる心配のないプロジェクターにすることは当初からの要望。鳥などを映していると動画にじゃれて遊ぶそうだが、壁に飛びつくだけなので安心して見守れるとか
食器は手洗いして水切りカゴで乾かしたいので、作業台を広くしたかった。外出時は引き戸を締め切るので、猫がいたずらしてしまうグリーンなどもキッチンスペースに置く
普段は引き戸を開けて広く使い、出かける時は引き戸を閉める。これでお留守番をさせても安心。天井のペットカメラでくつろぐ愛猫を見るのが仕事の合間の癒し
帰ってきた気配を感じて、愛猫が覗けるように小窓を作った。夜ちょっと遅くなると、この窓にいて帰宅するのを待ってるとか
外への飛び出し防止策として玄関までの距離をおいた間取り。トランクやゴルフバックなど、洋服だけではなく外で使うものは廊下から玄関スペースに収納
衣替えをするのも、服を畳んで収納するのも面倒なので、季節を問わずすべてハンガーで掛けられるようにしたいと、ボリュームを計算した大きなクローゼット。ヘリンボーンのフロアタイルがアクセント
猫のものを手洗いしたり、カウンタースペースに物もたくさん置けるので広い洗面台を希望。隣のサニタリースペースも含めるととてもゆったりとして動きやすい
以前の家の広いサニタリースペースが使いやすかったことから、このスタイルができる物件を探した。洗濯物は浴室で乾かしてサニタリーのハンガーパイプで整理したら、背後のクローゼットに一直線で持っていける