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日常生活の中で私たちは無意識に、様々な色味と光の強弱、それに香りや触感といった経験を加味して、ふとした瞬間に四季を感じています。この家は実に都市的な立地に建つ住宅でありながら、ささやかな操作によってこうしたイメージの手がかりを包含し、日常生活の中に豊かな時間を紡ぐことができるよう設計しました。
間口の狭い接道面以外は三方に住宅が近接し、風が抜けない敷地の中で、唯一自由な上空方向へ意識を向けるため、積極的に天窓を設けました。
二階はリビング、ダイニング、キッチンが穏やかに仕切られながらも風の抜ける、ひとつづきの空間となっています。天窓からの光は場所ごとに異なる色味を持ち、時間とともに強さや膨らみを変えてゆき、時には床の開口から一階へと漏れ広がります。そうした光りの色味や強さ、温度が、日常の喧騒や静寂の中で心地よさを感じるきっかけになればと思っています。