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海岸部側の幅の狭い縦長敷地に建つ住宅です。そのスタイルはあらゆるものから家族を守る武将の堅固の甲冑をイメージし屋根、壁とも朱色の一文字葺きの金属板作られています。
隣地が近くプライバシーを確保するのが難しい敷地のため、前面目隠しフェンスと細長い建物の中央の東西に玄関を挟んで中庭を、1階、2階とも南側に大きな開口部を設け、北側に通風と最低の彩光確保のための開口部を設けることにより、建物の全てが明るく風通しの良い家になっています。庇の無い屋根は外壁の一文字葺と直接接することより、雨による洗浄効果を期待しています。
建築家紹介サイトへの応募で知り合いました。家具が大好きで建物にも詳しく数多くの住宅専門誌でマイホームの勉強をしてくださっていた方でしたので、直ぐに意気投合して計画が始まりました。間口が狭く細長い敷地でしたので、採光と通風の確保を気にしておられました。家全体を通して床の色は「黒」、壁、天井は「白」、薄くて長い本棚とか考えていた拘りがいくつもあり、それらのキーワードを交えながら、デザインを創っていきました。
細長い建物に光と風を取り入れるため、リビング上部と玄関上部に大きな吹き抜けを設けています。これにより建物剛性が大きく低減しないよう高度な構造計算による構造計画を行い高い耐震性を保持しています。外から見ると開口部の少ない建物ですが、工夫された採光、通風計画は何処の部屋も明るく風通しの良い住みやすい住宅になっています。
竣工して1年半程経った頃、施主様からご自宅での食事会に誘われました。午前中から夕方まで長い時間、近所に住む施主様のご両親も一緒に美味しい料理とお酒を振舞って頂き、楽しい時間を過ごさせていただきました。その際、「何度も自慢のお家です」と言われ本当にうれしかったです。