家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討に役立つ機能や情報が満載!
アカウントをお持ちの場合
(OFFのときは写真にマウスオーバーで表示)
南仏の田舎のような、あたたかみのあるカントリー調のお部屋。使われている壁紙は、なんと13色!ご主人がフランスに住まわれていたときの記憶から、たくさんの色や素材を再現していきました。
◎購入が決まった物件のリノベーション-お客様からのご要望
・「購入物件の内見時、大きな梁がせまってくる、というイメージだった」天井が低く、狭く感じる点をなんとかしたい…!ということで、購入を決定されてから、リノベーションのご相談をいただきました。
・以前、住んでいたような南フランスの田舎町のイメージにしたい
・壁をなくして、部屋全体を大きな一部屋のようにしたい
◎設計ポイント
○古い団地の難点を解消
・梁を壁に上手く盛り込んだり、隠したりすることで、空間がすっきりみえるよう工夫。
・天井高をとるため、床に直貼りでも快適なウッドワンのピノアース(直貼無垢パイン材)を採用。
○自然素材をふんだんに、カラフルコーディネート
・タイルや無垢、木材を多く使用
・塗装のイメージに近く、自然にも予算にもやさしいエコフリース(クロス)を使用。
→将来的にDIYで塗装もできる!
○南~北へ、風や光が抜けるような間取りへ
・リビング、キッチン、玄関、洗面を回遊できる間取りをご提案。
・ドアは引き戸を選ぶことで、必要な時以外は仕切りの少ないお部屋に。
リノベーションを終えて、「料理しながら、家族のいる部屋を見渡す時間が最高です」と旦那さんからご感想をいただきました。キッチンの向きを変えたことで、リビングや部屋の景色全体を見渡せるようになり、お料理される機会も増えたそう。広々感じられる新しいお住まいで、ご家族とのびのび暮らしを楽しんでいただけますように。
とても明るく快適にみえるこのお住まいですが、実はリノベーション前にはいろいろな課題もありました。購入時には、リフォーム済みの物件でなんとなくきれいにはなっていたこのお部屋。ところどころ手を入れたつぎはぎのようなリフォームで、梁が多く、凸凹が多い印象。玄関、廊下の天井の高さも低く、気になっていました。
また築年数が古いため、配管や配線が老朽化していたり、浴室の基本構造上、ユニットバスの取り付けができないため、在来工法による工事が必要だったりと、少し難題もありでプランがスタートしました。
「広々と感じられて、くつろげるように、壁をできるだけなくしたかった」
リノベーションのお打合せ最初の段階から、開放感のあるお部屋をイメージされていたお施主様。天井を高く、床を上げずバリアフリーに、間取りを工夫することによって、風通しの良い明るい部屋をつくっていきました。いちばんネックだったのは、築古の物件によくある、梁問題。「最初に内見したときは、大きな梁がせまってくる、というイメージでした」と奥様。構造上必要のない梁は取り除き、残った梁は、自然に見えるよう壁に盛り込んだり、隠したりすることで、空間をスッキリさせました。
特に、狭く感じたのは、玄関入ってすぐの梁。この梁は壁に組み込むようにして、引き戸の上部を、隣のドアの高さと揃えるトリックを活用。そうすることで、違和感がなく、自然と梁が壁になじんで見えるため、圧迫感がなくなりました。
また、天井を高くするには、床を低くすることも有効です。元々はご実家でも使われていたという、パイン無垢材のフローリングを希望されていましたが、無垢材を利用するために置床施工にすると床が少し上がってしまい、十分な天井高が取れなくなってしまいます。そこで、直貼りのウッドワンのピノアース(直貼無垢パイン材)をご提案。ふかふかした遮音床材でお子様がはしゃいでも安心安全の素材です。
フランスにお住まいだったことのある旦那様。当時のインテリアや色の組み合わせを思い出しながら、設計を進めていきました。なるべくイメージ通りの、タイルや無垢、木材を使いたいということで、素材選びは入念に。使われている壁紙は、13色にものぼります。
元々、壁は塗装をイメージされていて、ビニールクロスのテカテカ感は好みではなかったご主人。でも塗装は予算が多くかかってしまうので、自然にもお財布にもやさしいエコフリースというクロスをご提案。塗り壁のようなマットな質感で、上からDIYで塗装することもできます。また結露やカビの発生を抑えてくれる機能もあるという優れもの。このエコフリースを中心にカラフルな組み合わせを考えていきました。
キーになっている色は、印象的な“青”。玄関扉とリビングドアとタイルに取り入れています。思い描いていたこの青色をコアに、他の色を決めていきました。
回遊性をもたせた壁の少ない間取りにしました。図面をご覧いただくとお分かりの通り、リビング~キッチン(パントリー)~玄関~洗面は、回遊路で動きの取りやすいつくりになっています。壁をできるだけ減らすために、ドアが必要な部分は引き戸をメインに設置。そうすることで個室にする必要のないときは、部屋を広く見渡すことができます。感覚的には、大きな一部屋のよう。
また、北海道出身の旦那様は、部屋の温度差が苦手ということで、断熱リフォームをご提案。フルスケルトンにして、コンクリート壁面に吹付断熱施工を行い、全窓にインナーサッシを設置しました。住宅ポイント補助金を利用し、費用も上手に節約。寒さ対策、エアコン効率UPが実現できました◎
洗面所は廊下につくりました。コロナ対策で帰宅後すぐ手洗いができたり、来客時にも便利。廊下を広くとったことで、忙しい朝の支度時にも、ごちゃつかず、スムーズに動くことができます。コロナ渦で在宅ワークの多い旦那様には、個室の書斎を設けました。旦那様お気に入りの巣ごもり場所になっています。
部屋をすっきり見せるためには、収納スペースもきちんとつくっておくのが正解。たっぷり収納できるパントリーやSIC(シューズインクローゼット)をつくりました。
キッチンや玄関周りの回遊路に設置してあるので、使いやすいつくりになっています。
整理整頓しやすくするため、ご夫婦の荷物はそれぞれ分けて収納したいというご要望から、奥様のものは寝室の棚へ、旦那様のものは書斎にあるWIC(ウォークインクローゼット)へ片づけられるようにしました。
特に旦那様のWICは特徴的で、壁付けではなく、書斎の中からも廊下側からも服を取り出せる構造に。ちょっとした工夫で毎日が暮らしやすくなりますね。