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設計、プロデュース・コーディネートを担当
千葉の海浜幕張のマンションを購入してリノベーションした、小学生の娘さんと3人家族のE様ファミリー。まるで公園のような遊び心満載な住まいは、約100㎡ほぼLDKという圧倒的な開放感!アートや小物、遊具がにぎやかに飾られたインテリアも楽しくて一般的な家という既成概念とは少し違う、とっても楽しい暮らしの器ができました。
当時小学1年生だったお子さんと親子3人で、同じエリアの賃貸マンションにお住まいでした。今よりも狭かったこと、お子さんの成長と共に手狭に感じていたことが最初のきっかけでした。
公園も近くて街全体がゆったりとした作りになっていて、買い物の利便性も高いこの街が気に入っていらっしゃり、「この街で中学まで通うとしたらまだ何年もこの街で住み続けるだろうな」と考えるようになったそうです。
「購入した場合と当時の家賃と比較したら、それほど大差はなかったので、だったら『快適に暮らす』ことを上乗せして家を買いたいなと。コロナ禍に突入して家にいる時間が増えたことも後押しになりましたね。」(奥様)
「シェアサイクルがいち早く導入されたり、ごみの輸送システムが地下を通っていたりと街全体が実験都市のようなところもいいですね。子育て世代も多いですし。妻は元々家が大好きで、家の雑誌をしょっちゅう買っていたこともあって、二人で話し合ううちに家を探すことにしました。」(ご主人)
物件の購入を検討し始めた当初から中古マンションリノベ一択。同じ海浜幕張の湾岸エリアに建つタワーマンションを新築で購入したご友人宅の眼下に広がる海のロケーションが素晴らしく、惹かれる面もありつつも「でもやっぱり間取りを自分たちで決めたかったんですよ。」とお気持ちはブレませんでした。
物件探しから関わりましたが、「学区は変えない」「広くて遊べるリビング」「お子さんのお友だちを気軽に呼べる家にしたい」「キッチンの高さや建具の一つひとつまで吟味したオーダーメイドの家づくり」「収納をしっかりつくってモノが溢れないようにしたい」「家事が楽になる動線作り」など、住まい雑誌を読み込んでこられただけあって、ご要望は多岐に渡りました。
ご要望だったお子さんのお友達がよく遊びにいらっしゃるそうで、日々わいわいと暮らしているそうです。
「漠然と『こういうことはできますか?』と聞くと、『こういうパターンとこういうパターンがあります』と具体的に提示してもらえたので、すごく決めやすかったです。たぶん私たちが気にしている部分と、あまり気にしていない部分をふりわけて、調整しながら進めてくださっていたのだと思いますが、万事スムーズでした。」(奥様)
EcoDecoへアクセスしていただく以前に、エリア内で物件探しをしていた際、メゾネットの物件が売りに出ていたそう。そのときに「どんなリノベができるのか、『メゾネット リノベーション』で検索したら、EcoDecoさんの小岩の事例が出てきたんです。『わあ、こんな家に住めたら夢のようだな』と感動して。それをきっかけに他の事例も見てみたら、もうどれも夢のような家ばかりで『リノベを頼むならEcoDecoさんにしよう!』とお問合せをいただいたのが2020年の5月でした。
物件探しは、人気エリアということもあって常に争奪戦。苦労の末に同年11月に購入できたのが今の住まいです。
設計前にオンラインでの軽いヒアリングの後、緻密な現地調査を実施、設計のヒアリングはご自宅へお伺いしました。約2週間後にファーストプレゼンを行いました。当時はコロナ禍だったことから、あまり弊社オフィスへはお越しいただくことがなく、オンラインでの打ち合わせとご自宅での打ち合わせを重ねました。
2021年3月には提携の工務店数社に相見積もりを取り、何度か精査や打ち合わせを重ねて、同年5月に最も条件のよかった工務店と工事契約、着工をしました。
着工後はまず解体工事を行い、スケルトン状態にした上で現地にて墨出し確認をし、現地でのサイズ感や位置関係などを確認の上、調整を行いました。
工事が始まると打ち合わせは現地で行うことが増えます。これは、例えば光の入り具合などによって素材(フローリングや塗装色など)が持つ色味や質感が違う印象になりますので、イメージの違いが出ないよう、サンプルを取り寄せたりしながら現地で確認すべきことが増えるからです。
その後工事は順調に進み、同年7月に竣工しました。
自動掃除機の導入は、今や一般的。E様も引っ越し後にルンバを買う予定だったことから、ルンバが動きやすいよう浴室の扉以外はすべて吊りレールの引き戸にしました。専用の置き場所とコンセントの設置も行っています。
奥様曰く「押し入れをオープンにしたのも良かったです。空間を有効活用したくて布団で寝ているのですが、押し入れの奥ってほこりが溜まりやすくて。以前の家で掃除をするたびにふすまを外すのが大変だったので、『扉をなくしたほうが便利なのでは』とオープンにしたら正解でした。布団の出し入れも掃除もしやすくなりました。」
お子さんが少し大きくなって「自分の部屋がほしい」というようになったら、寝室を二分割して、押し入れをロフトのようにするのもいいかなと考ているそうです。
「あと、リビングの遊具の位置を調整してもう少しくつろげるスペースを作るのもいいかな。直近でいうと、まだカーテンをあまり取り付けていないので、キッチンなど日差しの強い場所は少しずつ付けていってもいいかなとも考えています。」(奥様)
と、これからも進化を続けていくようです。
E様にとって広いリビングがリノベの最優先事項だったので、居室空間のほとんど全部をリビングにしました。その広さは、竣工時に「広すぎてがらーんとしてしまうかも」と奥様が心配したほど。ただ、モノが入るとお子様やお友達が自由に走り回れるぐらいのスペースもありつつ、ちょうどよいバランスになっています。
遊び心満載のご主人は、
「コンクリート現しの天井にすればいろいろ吊るすことができると知って、娘の友だちがたくさん遊びに来てくれる家になるといいなと思い、ブランコやハンモックなど『あれも吊るそう、これも吊るそう』と。どんどん増えていきました」(ご主人)
願いは叶い、お子さんのお友達は親子で代わるがわる遊びにくるそうで、皆さん思い思いに好きなところで楽しそうに遊んでくれ、E様邸には公園名がついているほど。
出窓に向いたブランコは大人もお気に入りで、出窓そばの木製ブランコは、外に向かって思い切り漕いでも、どこにもぶつからないように計算されています。
しかも重量も100キロまで乗れるというから、大人も遊んでしまう家ですよね。
「スマホを触る時などにゆるく揺らしながらブランコに座っていると、ロッキンチェアみたいな感じでくつろげるんですよ。でも、最近はブランコよりもハンモックをよく使っているかな。一度、休日にハンモックで朝まで寝ていたら娘がうらやましがって。その時から、朝、娘が目覚めたら寝室の布団から抱っこしてハンモックに移動させて二度寝するというのがほぼ日課になっています。」(ご主人)
キッチンはアイランド型などいくつかのパターンをご提案しましたが、リビングの広さを優先して、壁付のI型タイプを選ばれました。作業スペース確保のために、キッチンの奥行きを一般的な奥行き+10cmの75cmに設定。こうすることで、以前は調理中にモノの置き場に困ることもあったそうですが、今は余裕があるそう。コンロの奥に大きめの調理器具が置けることもポイント。
また、料理のメイン担当は高身長なご主人なのですが、一般的なキッチンの高さ(85cm)高さだと腰が痛くなってしまうので、高さを92cmに設定しています。以前の住まいでは腰が痛くなってしまったそうですが、現在はそれも解消。高さの設定は大事ですよね。
玄関から廊下を左に進むとリビング、右に進むとウォークスルークローゼットにつながるというレイアウトになっているので、帰宅したらすぐにクローゼットに入って、コートを脱いだり鞄を置いたりしてから、洗面室で手を洗ってリビングに入るという動線にしました。
ウォークスルークローゼットの奥には裏動線として クローゼットからリビングと寝室にも通じるようなつくりにしています。ぜひ平面プランもご覧ください。
「クローゼットを行き止まりにせず、ウォークスルーにしたのはよかったです。朝、寝室からクローゼットで着替えてリビングにも行けるし、洗面室も目の前だからパッと身支度を整えられるし、動きにアレンジが効きます。」(奥様)
以前の家では取り込んだ洗濯物がソファの上に重なっているのがストレスだったというところから、家事動線を工夫しました。
「洗濯機は浴室手前の脱衣室にあり、干す時はウォークスルークローゼットを通りぬけてバルコニーへ。取り入れる時はとりあえず寝室のバーに移し替えておいて、時間に余裕がある時にウォークインクローゼットに収納できる。落ち着いて家事ができて、ストレスが解消されました。」(奥様)
友達から“公園”と呼ばれるリビングは圧巻の広さ。天井にはハンモックやブランコ、遊具たいくつも吊るされています。お子さんたちの遊び回る姿が目に浮かぶ、楽しいリビングです。
遊具のほとんどは元々あった穴を利用して取り付けていますが、出窓そばの木製ブランコは、外に向かって漕げるよう、新しく穴を開けて設置しました。窓の外は広場になっているので、漕ぐと気持ちがいい!
リビングにあるコーナー出窓は、季節のディスプレイ!この時はクリスマスでした
思いっきりこげるブランコがある、楽しいリビング。お施主様がおっしゃっていたわけではありませんが、来客の数や遊ぶ内容によって気軽に動かせるような軽量の家具だったところも印象的
ウォースルークローゼットは玄関、リビング、寝室と多方向につながっています。クローゼットの中までカラフルで楽しげ
広めに作っている寝室にはベッドがありません。お布団派のお施主様は、お布団をWICに収納。日中はお子さんの遊び場として活用しています
寝室兼キッズスペースになっているこのお部屋は、裏動線でWTC、リビングと繋がっています。南面にある窓にはハンガーバーを設置して、布団や洗濯物干し場として活用
壁一面の幅広キッチンは、造作で製作しました。天板はステンレスのバイブレーション仕上げです。料理のメイン担当であるご主人が使いやすいように、通常より高めに設定しています。床材は水回り共通で使っているPタイル
遊べる余白を残している広いリビングダイニングキッチン。全体的に家具は低めで、ダイニングのテーブルと椅子は脚を数cmカットしています。ソファに座ってもテーブルが使いやすくカフェのよう
キッチン奥のパントリーと玄関を結ぶ小さな扉。これは、人が通れるサイズにしてしまうと収納力は落ちる、扉をなくしてしまうとパントリーまで買い物荷物を持って回るのは大変…そんな間取りの事情から出てきたアイデア。小さなお子さんにとっては遊びの扉にもなっているそう
リビングと繋がっているキッズスペース。見るからに楽しそうで、お子さんのお友達に「公園」と呼ばれているというのも納得。中央にあるのはハンモック。突き当たりの壁一面に並ぶのはボードゲームコレクションの数々。遊びが日常にあふれています
リビングと繋がっているキッズスペースの壁は目の覚めるようなレモンイエロー!楽しくて、自由な雰囲気が伝わります。ここにはお子さんの作品がたくさんありました。 廊下と繋がるハイサイドライトを設け、自然光を届けています
来客が多いご家庭ならではの廊下にある手洗い器。トイレを使うときだけならトイレの中に設けることもできますが、来客が来た時に気軽に使えるように、廊下に作りました
洗濯脱衣室兼洗面所。2つある洗面台のうち、こちらが家族が使うプライベート用のもの。造作で作りました。下は自分で収納を置けるようになっています。床材はPタイルで扱いやすいものを
玄関ホールにあるマイギャラリー。奥様がひとつひとつ増やしてきた好きなアーティストさんのイラストが並びます。 玄関収納はオープン棚で、見やすく取り出しやすい仕様です
玄関ホールからリビングへの短い廊下の間にある、プライベートギャラリー。ただの移動するだけの場所から、眺めて楽しめるお気に入りの場所に大変化