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設計を担当
あじき路地は東山区にある柿町通りの北側に並行し大黒湯を挟んだ、東側から入る東西距 離が約65mの路地である。安食氏が長屋一体の大半を所有しており、その路地には北棟 が2階建て長屋、南棟が平屋建て長屋で形成されている。 あじき路地には一定のルールを設けて家を貸し出されている。その内容としては職住一体 の暮らしとし、職に関する条件としてミセを構える事、また若手の作家である事として、 入居者の選定を行っている。この事により属性の持った入居者が集まり、各々がプレイス (主観的空間)を造り上げる構造が成り立ち、時間が流れる事で人の振る舞いが積層した 建築空間が存在する。
入居者が退去されることがきっかけで、老朽化に伴い継続して長屋を活用できるように改修の依頼を受けた。
どこにでもある壁の落書きのように、絵や文字が積み重なり一つのキャンパスが変容され ていく。そのように建築空間にも時間が流れる事で人の振る舞いが積層する設計が可能で あれば、その場所をつなぐ建築として、建築空間としての一面を広げる事が出来るのでは ないかと考える。
これからも社会に対して開き、地域が活気ある街となるように協力していきたい。
あじき路地に住む個々人が職住一体で必要とする空間を設えるなかで、意識が形として残った項目を調査した。
あじき路地はそこに住む住人の地域コミュニティの形成が促進され、その広がりが訪問者や観光客までにも共有が可能となり、共有意識を高め繋がりの発展を生む。