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設計、施工を担当
「人をもてなすのが好き」と言うご夫妻。築43年の分譲マンションを購入してリノベーションしたお宅は、67㎡でありながら開放感抜群。リビングの中央には10人ほどが囲める横長のテーブルがあり、おもてなしスペースになっています。
家で人をもてなすのがお好きなお二人は“ヒュッゲ”をキーワードにリノベーション内容を考えていきました。“ヒュッゲ”とはデンマーク語で心地良い時間や空間のこと。「家って自分の家族や大切な友人と楽しく過ごすための空間だと思うんです。家族がどこにいてもお互いの存在感をさりげなく感じられたら良いなと。正直、勉強机も無くて良い。だから、設計さんからリビングの大テーブルのアイデアを出してもらった時は、まさに描いていた形だなと思った」そう。
「空間を面として使いたい」というお施主様のご要望があったものの、部屋の中心にある耐力壁と、そこに交差する大きな梁は構造上外せず。ただ、この梁を見た時、設計士は「古民家と大黒柱の関係に似ているな」と思ったそう。「古民家って、壁で仕切られてはいないけど“囲炉裏はみんなが集まってご飯を食べる場所”という機能がありますよね。この家も、梁と壁を緩やかな境界線として捉えて、空間がひとつに繋がるようなデザインにするのはどうか」と提案。
雰囲気が良いなぁと思って気になっていたお店だったんですが、うちの子が営業スタッフさんにすごく懐いちゃって(笑)物件探しや子連れでも気兼ねなく話に集中できる環境だったのは嬉しかったですね。
リビングの大テーブルでは、僕が仕事をしている隣で子どもたちがご飯を食べたり、その奥で妻が洗濯物を畳んだり。ここで過ごすことが多いかも。こんなに素敵な空間になると思わなかったです。
小上がりはこどもの遊び場兼家族の寝室。畳の下は収納スペースになっており、布団やキャンプ道具、シーズン外の服などがすっぽり入る大容量サイズ。
料理が好きなご夫婦のリクエストは「肉の色味が綺麗に見えるようにキッチンの照明は明るくしてほしい」。窓際から明るい自然光が差し込む。キッチン横のパントリーは器や味噌、梅干しなどの保存食置き場にも。
洗面台の壁色はふたりが好きな黄色を選択した。青色のタイルがアクセントカラーとなっている。
ご希望があれば、自分達で壁に珪藻土を塗るDIYもサポート。自分たちで壁を塗った後に手形を押せば、家づくりが思い出の一部にも。
大テーブルは空間に入る最大の大きさである10人がけをセレクト。素材は床のカバと相性の良いタモを使用。大テーブルの後ろの壁は円面黒板塗装にし、こどものお絵描きや、日々のメモなどを書けるようにしている。
床は無垢材のバーチ。バーチは丸太の中心部分が赤褐色、端になると白っぽい色という色味の変化を楽しめる。硬く変色しにくいのも特徴。