——そこからは、すぐに植村さんにお願いしようという話に?
妻:いえ、そこからまたさらに私のリサーチが始まって(笑)。とりあえずどんな建物が自分にいいかを考えようと、また加藤さんにも相談して、SUVACOの資料請求で5、6社から資料をもらって、植村さんともう1社に候補を絞りました。
実はそのもう1社のオープンハウスにも行こうとしていたんですけど、直前でスケジュール的に厳しくなって行けなくて。でも、それもある意味、縁に感じたんですよね。そこで2人の間に出てきたのが、植村さんのオープンハウスの時の話。建物の印象もよかったし、何よりリノベで私たちが上手く進められなかったところも、植村さんとならうまく進むんじゃないかという感覚があったので、2人でもう植村さんにお願いしようって決めました。
夫:やっぱり安い買い物じゃないんで、「納得のいく人にお願いしたいね。植村さんなら話も合うだろうし、楽しくできるだろうね」って思えたんです。
——じゃあ次に植村さんと会った時には、もう具体的な話をしていたのですか?
妻:植村さんの話を聞かせてくださいってことで一度家に来てもらったんですけど、その時点で自分たちの中ではもうある程度決まっていました。植村さんの話を聞いて違和感もないし、そのまま進められるところを進めていきたいです、みたいな感じで。
当時はまだ土地も決めていなかったし、加藤さんにも「土地は建築家さんと一緒に見に行った方がいい」って言われていたので、植村さんと土地を見ながら「この土地ならこういう感じのことができるね」みたいな感じで相談していきたいなと思っていました。
——土地探しはどのように進めていったのですか?
妻:加藤さんが紹介してくださった不動産屋さん(
ランドエフェクト)にお願いしました。
夫:植村さんもランドエフェクトさんとお仕事をしたことがあるっておっしゃってましたよね。
植村さん:そうですね、僕もランドエフェクトさんとはお付き合いがありまして。
夫:チームじゃないですけど、植村さんも加藤さんもお知り合いなら、いろいろスムーズじゃないかなと思ったので、お願いしました。
妻:加藤さんが「餅は餅屋、不動産は不動産屋だ」って言っていたし(笑)、私たちも不動産屋さんにも興味があったので、「土地をどうやって探しますか」って話になったとき、ランドエフェクトさんのお名前を挙げてみたら、植村さんが「ちょうどこの間お仕事一緒したんです」ということだったので、植村さんから話をしていただくかたちでスムーズにいきましたね。
——土地探しで物件はたくさん見ましたか?
夫:いえ、実はそんなに見てないんですよ。
妻:ランドエフェクトの松井さんと1回顔合わせをして、いくつか良さそうな物件候補を持ってきていただいて、その日のうちに4つくらいの物件を見に行ったんです。
夫:実は僕たちが選んだ物件は、その4つのうち、ランドエフェクトさんが「これはご参考までに……」と持ってきてくれた土地なんです。旗竿地でずっと売れ残っていて、安いけどおそらくハズレです、と。
僕たちも「無難な土地の方がいいな」と思ってはいたのですが、実際現地に見に行ってみると所有地が旗竿ってだけで、細い私道が何本か連なっているから、いわゆる王道の旗竿地という感じではありませんでした。
植村さんも「この土地なら、こちら側から光を取り入れられるし大丈夫ですね」っておっしゃってくださったんで、意外とハズレじゃなくて当たりだなと。現地に行かなくちゃわからなものですよね。それで、価格も安いし坪数もあるしということで結構すんなり決まりました。
植村さん:Mさんたちはすでに具体的な暮らしのイメージがしっかりあったので、最初に見た時点でこの土地ならその暮らしを実現できるんじゃないかって判断できました。