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2021/11/11更新|0like|5979view
木の家の優しさやぬくもりを家づくりに取り入れたい。そんな思いがあればもう一歩踏み込んで、木材の産地にも注目してみませんか?
特に今、検討に加えたいのが国産木材の利用という選択肢。この記事では、利用の価値や重要性が再認識されている国産材の魅力を事例とともにご紹介します。
今なぜ国産木材?
SDGsと家づくり
丸ごと日本の森で家を建てる
地産地消を家づくりにも
使えるところから使いたいだけ
もちろんリノベでも
子供にも伝えていきたい。日本の木のこと
日本の国土の3分の2を占める森林。このうちの40%は戦後に植林された人工林で、今、この木々が十分に育ち伐採を待っている状態にあります。これらの国産材を積極的に利用することが、日本の森を元気にすることにつながるのです。
また、以下の図からは、森林を守ることが水源の涵養や林業の持続的な発展、山村そのほか地域経済の活性化など、様々なSDGsの達成目標につながっていくことが分かります。ひとりひとりの家づくりが、森を守り、海を守ることにつながっているなんて、ちょっとドキドキしますよね。
このように、住まいづくりにSDGs的な視点をもつことがこれからのスタンダートになっていくことは間違いないでしょう。
大空間に伸びやかに立つ杉の柱が、まっすぐ高く伸びる“直ぐ木(すぐき)”=杉、という名前の由来を感じさせるような清々しい住まいの事例です。
杉は柔らかで軽く、加工がしやすいオールラウンダー。日本の気候に適したスタンダード且つ優秀な構造材です。木造で家を建てることを検討するなら、杉は構造材以外の造作材などとしても絶対に外せない木材。まさに家ごと日本の森で建つ!のです。
参考:SUVACO記事「杉の魅力、徹底解剖。知らないともったいない万能の住宅建材」
家を建てる地域で育った地域産の木を使うことにも、さまざまなメリットがあります。まずは、輸送距離が短いため、輸送時のCO2排出を抑えられること。もちろん輸送コストも抑えられます。また、地域の林業・木材産業の活性化や、森が整備されることで土砂災害などのリスクを減らすことにもつながります。
木造で一軒丸ごと、ばかりが国産材利用の全てではありません。木は内装材としても欠かせない材料であり、加工が簡単な性質を活かして意匠の面白さを感じることができます。家づくりのどこかで「国産材が使えないかな?」と意識してみることが、はじめの一歩です。
無垢のフローリングもリノベーションなどでは人気のアイテムです。国産材のフローリングでは、スギの他にヒノキやナラなどがよく選ばれています。
事例に使われている無節の国産スギフローリングは、端正な表情と柔らかな踏み心地が、裸足で過ごしたくなる心地よさ。木の風合いがもつ温かさを余すところなく味わえる、贅沢な使い方ですね。
住んでいる家が、どのような材料でできているのか。そして、どのような理由で選ばれているのか。家に込められたさまざまな想いを、子供が毎日を過ごす家の中で自然と感じてくれたら。そして、自分が生きている社会が立ち向かっている問題を知ることにもつなげていけたら素敵ですよね。
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