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近隣商業地域に建つこの住宅は、奥行きが長い特徴があります。その奥行きを最大限に活かして、アプローチや中庭へを計画することで、とても豊かで奥行きのある中庭が出来ました。その中庭はアプローチのみならず、家の中の様々な場所に終日変化する光や樹木にバウンドした陰影を生み出します。
とりわけ2階のダイニングキッチンは僅かに曲がった形状をしており、ダイニング部は2つの中庭に面しているので、とても開放的です。
2階に上がると開放的な天井高さと左右に広がる庭の緑が目に飛び込みます。キッチンに立っていても、ダイニングに座っていても、坪庭に植えられた紅葉と布袋竹を見ることが出来ます。 ここは朝から晩まで、終日いろんな光が家の中に差し込み、樹木の葉にバウンドした優しいあかりが屋内を満たします。
ここは2階へと繋がる踊り場の様な場所ですが、床を敷き瓦とし、座れる様にして畳の間を計画しました。障子は全て閉じることができ、閉鎖すれば客室にもなります。まるで露地の一角にたつ小さな家の様です。
ここは玄関を入ってすぐの、洗面や浴室、寝室へと繋がる廊下です。中庭から滑り混む穏やかな自然光を床の敷き瓦で捉え、左官の壁を通じて柔らかく拡散しています。曲がった廊下形状のため、奥まで見通すことが出来ないため、距離感を感じることが出来ます。
僅かな面積ですが、中庭を露地に仕立て、玄関までのアプローチとして歩いていただく計画です。この庭には紅葉や布袋竹などが植栽され、アイストップの蹲いや、ステップの大谷石などいろいろなアイテムが空間を分節します。