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設計、施工、監理を担当
40年あまり、大切に住まわれてきたお祖母様の家を受け継ぐことになったW様。小さい頃から「よく遊びに来ていた」思い出の詰まった住まいを、設備・間取りの両面で現代の暮らしに合うように改修して住み続けたい、という思いでリノベーションを決意されました。
既存は、柱の露出する真壁構造や天井の低い和室など、"昭和"の懐かしさを色濃く残す建物。間取り面でのW様のご希望は、一階にあった続き間の和室を、ゆったりとくつろげるような広いLDKに変えること。
そこで、押入れや仏間をなくして部屋面積を極力広く取ると同時に、天井を上げて開放感を出すプランをお施主様と一緒に作り上げました。
構造上、撤去できない柱はオイルフィニッシュで表面を整え、天井裏にあったユニークな鉄骨の補強梁も現しにして、インテリアとして活かすことに。
加えて、新設のキッチンは収納も含めて壁一面に集約し、LDKのスペースを最大限有効活用しています。キッチン周りの見どころは、ラフな質感の素材使い。壁面に貼っているのは、通常は不燃材として壁裏に使う素材。あえて露出させて室内のデザインの一部として見せています。
新しい住まいに引っ越して半年ばかり。Wさまは部屋に合う素材を選んでテレビラックを作ったり、有孔ボードで壁の飾りを作ったりと、手間暇をかけて住まいを成長させています。「そのうち、今回は手を入れなかった二階もリノベをしたいです!」とご夫婦。W邸はこれからも、家族と共に、絶えず育まれていくことでしょう。
天井を可能な限り上げて、開放感を演出。構造上動かせなかった柱はオイル仕上げに。
元々和室があった場所が現代的な広いLDKに。
部屋全体の様子。
ステンレスキッチン本体と収納を壁一面に。壁面は下地で使うラフな建材を貼って、シンプルかつスタイリッシュな印象。
キッチン壁面にラーチ合板を使用した棚受けのないシンプルな棚板を取り付け、見せる収納を確保。床は掃除もし易い大判タイルを使用している。
玄関入って右側を撮影。壁は帽子やバッグを掛けておける有孔ボード。奥の部屋はフリースペースで、現在は寝室として使用中。
お施主様自ら選択した大きなリビングドア。天井トラスのイメージに合わせたアイアン塗装を施している。
お施主様の見つけてきたアイアンの脚の上に、モルタル風天板と実験用シンクで洗面台を造作。床もモルタル風フロアタイル。
玄関左側には、ボックス型とオープン型を組み合わせた靴収納を。