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設計、監理を担当
女性銅版画家のアトリエリノベーションです。以前のアトリエは、アトリエとして作られた部屋ではなく、洋室数室をそのままアトリエとして使われていました。
この画家の作品は比較的大きく、作品を作るのに既存の洋室では手狭で、作業に支障があり、可能な限り大きな空間を作るためにリノベーションを決心されました。
アトリエの工事が始まってから、離れのRC棟のリノベも追加されました。
既存の階段が急なので、見晴らしい2階に行きにくいとのことでした。新しい離れは、1階は書斎、2階は寝室として生まれ変わりました。
コストの制限がある中で、既存の木造住宅数室をワンルームにするのには、耐震的に難しいことがあります。可能な限り、壁を撤去、その分新たに補強場所を探しました。
結果、ワンルームの中に、既存の柱が残り、それが緩やかに4つの空間を区切っています。作品を作るまでの工程を4つの空間に分けて使っていただいています。また、4つの空間に壁がないので、引きの空間が出来、大きな作品を作る時は空間を合体して使うことができます・
新しい空間で、新しい作品作りが楽しみです
私にお声がかかるまでに、ハウスメーカー数社で検討をされていたので、ある程度、リノベで何が変わるかは把握されていました。しかし、私の提案が他社とは違うことに興味を持っていただき、リノベの可能性が広がったようです。
基本的には私にお任せいただきましたが、色に関してのみご意見をいただきました。
クライアントに最初に見せていただいた写真が、キーファーのアトリエ。私も大好きだったので、意気投合しました。飾らない、削ぎ落とされた空間が魅力的でした。
女性銅版画家のアトリエリノベーションです。
中央の柱を中心に4つの空間に分け、作業工程のよって4つの空間を使い分けたり、合体して一つの空間として使うことが出来ます。
古いモノと新しいモノが融合した飾りのない空間です。
アトリエ 大きな作品を作れるよう、空間を平面的にも断面的にも拡大
既存の玄関は階段で上がらないといけないため、アトリエ側に玄関を追加。 外からの視線を遮るため、大和塀を新設。
段差無く室内に入れるようにスロープを設置
アトリエ 中央の柱を中心に4つの空間に緩やかに分割。
銅版画のプレス機設置の為、床の一部はコンクリート打設
アトリエに面した外部に屋根を掛け、作業の一部をここで行うことができる。 隣家からの視線を遮る為に壁は焼杉の大和塀で風を通す。 光は透明のポリカーボネート屋根から取り入れる。
既存RC部の離れ。 1階を書斎とし、急な階段をやり直しして心地よく上がれる階段に変更。
RC部離れの2階のリノベ。 高台の為、窓から景色を一望できる。