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58㎡、築30年の2DKのマンションの、建築家によるリノベーション。
南向きの日当たりの良いマンション。傾斜地なので前面には建物がなく抜けた眺望が広がっています。せっかくの陽光を壁で遮るのはもったいないと、内装壁をすべてはがしスケルトンに。
壁の代わりにアイアンのフレームと透過性のあるスインカーボで制作した「動く壁」のような大きな扉を制作し空間を仕切りました。
施主様は女性の方ですが、内装は荒っぽい表情を多く残した無骨な雰囲気。お持ちの家具や雑貨がカラフルでかわいらしいものが多いそうで、バランスをとるため敢えて男っぽい内装を希望されました。
ベースはざっくりワンルーム。寝室と浴室・洗面へはスチールフレームの大きな扉を制作しています。部屋をゆるく仕切る壁のような役割もする、この「ツインカーボ」という透過する素材を使用する事で、窓からの光を部屋の奥まで行きわたらせる事ができています。
コスト削減のため、床材にはシナベニヤを採用。なるべく模様の入っていないキレイな板を、お施主様自ら設計者と一緒に木材屋さんまで見に行き、選定されました。上から白の塗料を塗り、空間になじむよう仕上げました。
お部屋の主役はなんといっても施主様ご自身がデザインされた椅子たち。
インテリアや雑貨はわかいらしいものがお好みの施主様。好きな映画や写真、旅行される海外の景色からインスピレーションを受け、つくりあげました。
内装をあえて無骨でシンプルな男っぽい印象にすることで、そのミックス感を楽しんでいました。
まさに計算されつくした空間!
ファッションだけでなく家具のデザインもされる職人気質な施主様。
ただカッコイイという、見た目の部分だけでなく、
いいものをとことんこだわってつくりたい!という想いがたくさん詰まったこちらのお部屋。
建築家と納得いくまで話し合い、打合せは数時間にもおよんだことも…
予算がギリギリであったこともあり、施主様自ら塗装作業をされたことも。一緒にアートつくったような気持ちですと仰っていました。
建築家とセンスある施主様のアイディアがお部屋の隅々にまでちりばめられ、大満足のリノベーションになりました。