玄関扉(ドア・引き戸)は、住まいのイメージを決める建材のひとつ。選ぶ際には、デザイン性や断熱性、操作性や防犯性などに配慮したいものです。玄関扉の操作性や防犯性を左右するのがキーシステム(鍵)。ここでは、最近の玄関扉のキーシステム(鍵)のうち、性能が高まっている電気錠・電池錠について、その種類と特徴、選び方のポイントをまとめました。
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玄関扉(ドア・引き戸)のキーシステム(鍵)の種類
電動で施解錠できるキーシステム(電池錠・電気錠)のメリット
電池で作動する電池錠の特徴
配線工事が必要な電気錠の特徴
最近の傾向、キーシステムの選び方のポイント
玄関扉(ドア・引き戸)のキーシステム(鍵)の種類
家族が毎日使用する玄関扉は(ドア・引き戸)は、住まいのイメージを左右する大切な建材のひとつ。選ぶ際には、デザイン性はもちろんですが、断熱性、操作性や防犯性などにも十分に配慮したいものです。操作性や防犯性に大きく関わるのが鍵(キーシステム)。最近では、さまざまなタイプが提案され、いずれも性能が高まっています。
新築やリフォームの際に取り入れる方も多い建材商品の玄関扉には、いくつかの鍵(キーシステム)が設定されています。メーカーや商品によって異なるので、システムの種類や特徴、使い勝手などを比較検討することが大切です。
一般的に、建材メーカーの玄関扉商品に設定されている鍵は、なじみのある手動のシリンダーキー(錠)とリモコンやカードを用い、電気錠など電動で施解錠するシステムです。最近では、電動で施解錠するタイプを採用する方も増えてきており、標準仕様となっている玄関扉商品もあります。
■シリンダー錠・シリンダーキー
鍵の入る部分が円筒であるシリンダーを用いるのがシリンダー錠。従来より使用されているタイプの鍵を用いるタイプです。鍵の形状は、表面に多数の小さなくぼみ(ディンプル)のあるディンプルキーが普及しています。
■電動で施解錠するキーシステム
電動で施解錠できるシステムは、大きく分けて、電池錠と電気錠(配線式・100V式)があります。電池錠は、電池で作動するので電気の配線工事が必要なく設置できるもの。電気錠は、電気配線を行い通電させて作動するものです。最近では開き戸(ドア)だけでなく引戸タイプの玄関扉にも設定されています。
電動で施解錠できるキーシステム(電池錠・電気錠)のメリット
電動で施解錠可能なキーシステムである電池錠と電気錠(配線式・100V式)のメリットは、何といっても、その操作性の高さでしょう。リモコンやカード、シールなど、通常の鍵に比べて簡単な操作で扉を施解錠することが可能。多くはワンアクションで、一般化しているツーロックが連動し施解錠することができます。
また、解錠後に自動で施錠し閉め忘れを防止できる機能や誤操作防止機能、ツーロックのひとつがピッキングされても、もう一方を解錠しないと再ロックする不正解錠を防止する機能なども搭載。カードキーやリモコンキーを無くしても、錠を交換することなく再登録することで紛失したキーは使用できなくなるといった機能などもあり、防犯性は高まっているのも魅力でしょう。
その他、キーシステムがドアノブに一体化したタイプであれば、鍵穴も見えず、デザイン的にすっきりしていると同時に、ピッキングの対象になりにくいというメリットもあります。
電池で作動する電池錠の特徴
電池錠には、カードキーやリモコンキー、ICチップが埋め込まれたシール、携帯電話や電子マネー対応カード(対応機種等の制限あり)で操作できるタイプもあり、使用する人の年齢や使い勝手に合わせて選ぶことが可能です。
メーカーにもよりますが、リモコンキーは扉から離れていても操作が可能なだけでなく、リモコンをバッグやポケットなどに入れ身につけておけば、ドアのボタンを押すだけで施解錠することができます。リモコンキーを取り出さなくて施解錠できるので、バッグの中から探し出す必要もないのがメリット。荷物が多かったり、夜間の帰宅時でも使い勝手がいいでしょう。
電池容量が少なくなった場合は、音や光で知らせてくれるタイプもみられ、電池交換は簡単に行うことが可能ですし、突然電池が切れたとしても非常用シリンダーで開閉できます。
配線工事が必要な電気錠の特徴
電気錠は、電池錠と同様に、リモコンやカード、シールなどの操作での施解錠が可能です。電池錠と異なるのは、遠隔操作機能などが可能なシステムに拡張、接続ができることでしょう。
たとえば、テレビドアホンと接続することで、来訪者を確認した上で解錠操作ができたり、室内のコントローラーユニットで施解錠操作を行ったり、離れた部屋から鍵の施解錠の状態を確認することも。暗証番号を入力して施解錠するシステムを取り入れることも可能です。
電気錠は、電気配線を行い通電させて作動するものなので、リフォーム時に取り入れる際には、配線工事が伴うため、電池式に比べて大掛かりな工事になることがデメリットでしょう。その他、停電などでは作動しませんが、非常用シリンダーを使ってカギの開け閉めは可能です。
最近の傾向、キーシステムの選び方のポイント
最近では、住宅設備のIoT化も進んでいます。エアコンや照明だけでなく、玄関扉やシャッターなども含めたシステムもみられるようになりました。電気錠と連動するインターフェースユニットとHEMS機器を連携させ、外出先からスマートフォンによる施錠が可能なシステムも提案されています。また、専用のアプリをインストールすることでスマートフォンが玄関キーとなるものも。アプリに操作履歴が残るため、締め忘れが不安な場合に確認することができ、家族がスマートフォンで施解錠した場合、メールでお知らせする設定もできるので、子どもの帰宅を確認することが可能です。
その他、既存の玄関扉が短工期のリフォームで自動扉となるシステムも提案されています、高齢化社会に向け、玄関扉に触れることなく、リモコンで鍵の施錠・解錠からドアの開閉までボタンひとつで操作できるものです。
さまざまなタイプの鍵のシステムが揃っていますが、玄関扉の鍵は、家族みんなが毎日使用するもの。選ぶ際には、できる限り建材メーカーのショールームで実物の確認を。ショールームでは実際に開閉操作のできる展示もみられるので、実際に操作し、家族みんなで動かしてその使い勝手を確かめることが重要です。特に幼いお子さんや高齢の方がいらっしゃる場合などは、操作方法や鍵のタイプなど十分に検討すること。消費電力や電池交換、停電時の対処法なども確認しておきたいポイントです。わが家にとって、必要な機能の優先順位を明確にして選ぶことが大切です。
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