バスルームは、清潔さを保つためだけでなく、ゆったりとくつろぎ、リラックスするため大切な空間です。広々としたスペースを確保したり、眺望を取り入れるなど空間づくりも重要なポイント。併せてバスタイムをより楽しむ機器を取り入れてもいいでしょう。ここでは、バスタイムの快適さを高める設備やアイテムをみていきます。
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▽ 目次 (クリックでスクロールします)
心地よさを高めるプランづくりの基本
バスタブの素材や機能にこだわる
高いデザイン性や機能性のシャワー水栓を選ぶ
テレビや音楽を楽しむ
ミストサウナでエステ気分を
自然光で清潔感を引き立たせる
心地よさを高めるプランづくりの基本
新しい住まいのバスルームは、ゆったりとくつろげる広々とした空間にしたい、と望む方も多いでしょう。限られた条件の中では難しいケースもありますが、工夫次第で開放感を得ることは可能です。一戸建てであれば、ポイントは窓のプランニング。大きめの窓や高い位置に設けることで広がりを感じることができるでしょう。また、窓からの眺めを意識した庭づくりをしたり、デッキやテラスにつなげることで開放感が生まれることも。その他、出入り口扉などに透明な素材(ガラス・樹脂)などを用いて、洗面室と視覚的につながりを持たせるのもいいでしょう。
バスルーム空間は、清潔さや掃除のしやすさも重要ですが、好みの素材やデザインでコーディネートすることも、心地よさがアップするポイントです。内装材や機器をひとつひとつ選ぶ現場施工型で個性的なプランもいいですし、多くの方が取り入れるシステムバスにも、豊富なバリエーションが揃っているので、好みの空間を実現することができるでしょう。
また、快適な室温を保つことも重要。特に冬場の寒さ対策は十分に配慮したいものです。建物構造の断熱性はもとより、システムバス商品の中には、断熱材で包み込むようにして断熱性を高めたタイプもありますし、浴室乾燥暖房機や床暖房を設置することで温かさを確保することも可能です。
バスタブの素材や機能にこだわる
バスタイムの心地よさに大きく関わるのがバスタブ(浴槽)でしょう。最近のバスタブには、さまざまな形状や素材が揃っていますし、システムバスには多様なバスタブを設定した商品も多くみられるようになりました。
バスタブの素材は、人工大理石やFRP、木製やホーローなどがみられます。多くみられる人工大理石は、温かみがあり色柄などのバリエーションも豊富。耐水性や耐汚性に優れ、表面が滑らかなので汚れも落ちやすいのが特徴です。大きくアクリル系とポリエステル系に分類され、アクリル系は一般的に透明感や光沢があり、衝撃性などに優れるもの。ポリエステル系はアクリル系より性能や風合いなど若干劣りますが、比較的安価なものが揃っています。最近では、メーカーそれぞれに工夫を施し、特徴を持たせたタイプも増えてきています。
浴槽の形状は、シンプルなスクエアな形状や曲線を用いた広がりのあるタイプ、子供との入浴や半身浴もできる段差やステップが設けられたものなどもあります。ヘッドレストやグリップなど、くつろぎ感と安心感を兼ね備えたタイプが揃っています。
より心地よさを高める機能としては、複数の穴からさまざまな水流が吹き出すジェット噴流や細かな泡などリラックス効果をもたらす機能、バスタブにつかりながら肩部分から水流を楽しむことができるタイプなどもみられるようになりました。
高いデザイン性や機能性のシャワー水栓を選ぶ
バスルームに欠かせないシャワー水栓の機能やデザイン性も高まってきています。数種類の水流を使い分けることができる多機能シャワーもさまざまなタイプが揃っていますし、節水機能を高めつつ、浴び心地のよい水流を実現した商品もみられます。
最近、注目されているのが、シャワーバーを用いたり、天井に直接設置するタイプのシャワー。高い位置から降り注ぐ水流を楽しむことができるタイプで、オーバーヘッドシャワーとも呼ばれています。デザイン性も高いタイプも多く、空間のアクセントにも。システムバスに設定されるシャワー水栓にも、機能性やデザイン性の高いタイプが揃っています。
テレビや音楽を楽しむ
長い時間をバスルームでくつろぎたいのであれば、浴室用テレビを設置してもいいでしょう。壁に設置することができ、すっきりとスリムな形状のワイドサイズもみられます。また、天井などに防水スピーカーを埋め込んだ音響システムをプランニングすることで、臨場感のあるサウンドを楽しむことも可能。いずれもシステムバスに設定されているケースがみられます。
ミストサウナでエステ気分を
女性には人気のアイテムのひとつがミストサウナ。メーカーによって特徴は異なりますが、発汗作用や温浴効果、美容効果が期待できるものです。新築やリフォームでは、浴室換気暖房乾燥機のプラスアルファの機能として取り入れることになるでしょう。ミストの噴射の仕方や粒の細かさのバリーションなどの設定があるタイプ、夏場のクールダウン用の水ミストがある商品などもみられます。
自然光で清潔感を引き立たせる
玄関入って透過性の壁の向こうに洗面トイレ・バスルームのプラン。
外からの光が清潔感のあるバスルームを通して玄関スペースを明るくしています。
バスルームプランを検討する際には、ショールームを利用することが基本。快適さをより高める設備やアイテムを選ぶ場合も、必ずショールームで実物の確認するようにしましょう。大きさや操作性、デザイン性などを実際に触ったり動かしたりするなどして検討することが大切です。
システムバスの場合、オプション仕様として設定されている設備やアイテムもあります。メーカーや商品によって設定アイテムは異なるので、希望するアイテムを取り入れることが出来るか、システムバスを選ぶ前にチェックしておくようにしましょう。
いずれにしても、検討する際には、家族それぞれの入浴スタイルを考慮して、希望する設備やアイテムの優先順位を明確にし、プランニングすること。機器によってはお手入れやメンテナンス方法なども事前に確認を。給排水や電気計画プランにも関わる空間なので、設計担当者と十分に相談することも大切なポイントです。