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設計、監理を担当
敷地はいわゆる旗竿型。その特徴を活かすよう考え「Fの字型」のプランとした。Fの字の中にあるのは中庭である。
外壁は濃い色の質感のよい左官仕上げ。西からの光の取り入れ方、自転車置き場の屋根を合わせてデザインした。
未来を想像し、創造して行くのが私達の仕事だが、比較的若いご主人が口にしていたテーマは以下のようなものだった。
「孫が遊びにきてくれる家」
子供は厳しく育てる。しかし孫はただ可愛がる。それほどまでに子供を思い、子孫への愛情が大きいと知った。
庭には縁側を巡らせている。子供はいつも屋外が好きで、「家」と繋ぐのが縁側の役割。孫が縁側を走り回る。それを、祖父母となった夫妻がダイニングから眺めている。そんな光景を思いながら設計した。
「F」の縦線部が2層で、1階にLDK、2階に子供部屋等の個室。
それぞれが南向きに並びどこに居ても庭の緑を感じることができる。
大きな中庭が内部空間へ大きく広がりを与える役割を果たす。
横線部が1層で、上部に水周り、下部に和室。間が中庭となっている。和室は、将来両親との同居を考えてのもので、親族を非常に大切にしているのである。
床や壁の色はこだわった所ですが、一つ一つに納得のいく方向性で進んだので、数年たった今でも気に入っています。
両親や兄弟などを時々招いて食事をしたり、楽しい時間を過ごすしています。
表札のデザイン、階段の手すりの位置や手触り、四角い可愛いライト、洗濯室の天窓から見える空、細かいところで改めて「いいな」と思えるのは選ばれたデザインだからこそのものと思います。
構想2年、建築まで計3年の月日を費やした我が家。オシャレな家が好きだったのもありますが、その次に、いつか親と一緒に住むためのものでもあり、色々思い入れがあります。
お年寄りと接する仕事をしてる関係、色んな人の老後を見ます。幸せな人、そうでない人。現実は厳しいもんです。
わが親だからケンカするときもあるけど、良かったと言える最期を迎えてほしい。親にそうさせてあげれたら、自分もそうなれるかなと。先のことは分からないけどそうあってほしいなと思います。
立地条件に関わらず、豊かな野外をいかに内部にへき入れるか。この変わらぬテーマを追求してきました。
5m四方の中庭が、この家を活き活きとさせる。
環境問題を考えると夏の日射をどう防ぐかが大変重要になってくる。大阪の南中高度は、夏至で約79°、冬至で約32°。冬は日差しを遮らないよう庇を設計した。特殊なシステムを使わずとも、環境に優しい家は実現出来るのだ。
洗濯室は、花粉症に悩まされる奥さんの要望から考えた。人も洗濯物も南向きが良いのは同じで、縦長に配置しLDKの開口減を最小としている。雨天でも乾くよう、トップライトを採用した。
正面は西向きで寝室である。 西日は不要なので閉じた。 外壁は濃色の左官で仕上げ。
庭から内部を見る。 F字型プラン。
天井が高く大きな開口から中庭を見る。 庇で夏と冬の採光を調節している。
昼間の外観
外壁は濃い色の左官で仕上げ。 西からの光の取り入れ方、自転車置き場の屋根を合わせてデザインした。
吊戸棚を白に統一。その下にある家具は濃い色で造作。 圧迫感のない空間。
中庭と和室を見る
キッチンからは一階すべてを見渡せる。
中庭に面し縁側のある和室
白い洗面スペースに黒の浴槽。浴室の開口は中庭に面している。
中庭に面しているので眺望を楽しめる浴槽。
子供部屋から中庭を見る。左右の部分は平屋なので圧迫感がない。
家の正面、玄関上の部分にある寝室。西向きは閉じ南向きのフィックス窓を設けた。
子供部屋も落ち着いた床を使用
キッチンの後ろにある保存庫。見せない収納
花粉症対策の洗濯室。雨天でも乾くようトップライトを採用した
玄関とあわせてデザインした置き場
リビング・和室を回遊する。 縁側・テラスどちらとも相性のよい色を検討した。