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設計、施工、監理を担当
大切な思い出が詰まった家。既存のTVボードや掘り炬燵、立派な大黒柱、玄関収納などをそのまま活かしながら、お父様がつくられた囲炉裏を置く広々としたウッドデッキとサンルーフを設けました。
移りゆく暮らしの中にも、各所に昔の思い出や趣を感じられる要素を取り入れることで、懐かしさや面影が今もなお息づきます。
結婚を機に、ご主人様の実家をリノベーションすることを考え始められたそうです。長年暮らしてきた家の形を尊重しながらも、より良い居住空間を実現したいという想いをお持ちでした。
将来のことも考慮し、お父様が1階で生活が完結できる環境をご希望されていました。元々の間取りでは1階に1部屋増やすことは難しかったため、お父様の寝室を増築しています。施主様は友人を招いて庭でBBQやお酒を楽しむことがお好きでしたので、LDKと和室、そして庭が一体となるプランをご提案させていただきました。
打ち合わせ初回から、”残したい部分”と”変えたい部分”を明確にお伝えいただきました。実家で過ごした思い出を大切にしながら、同居を考慮したリノベーションをご検討されていたことから、家族でゆったりとした食事やお酒を楽しめる空間として、LDKと庭を一体化した設計を提案しました。ご主人様のお父様が手作りされた木製の囲炉裏やリビングの掘り炬燵は活かしながら、将来を見据えたリノベーションを進めることになりました。過去の思い出や家族の絆を大切にしながらも、新たな魅力を引き出すデザインと調和を追求しました。
快適性向上のため、断熱性とインプラスに最もこだわりました。その結果、外出時間が減少し、自宅で過ごす時間も増えたそうです。特にリビングがお気に入りの場所で、くつろいだりウッドデッキでBBQを楽しまれています。家の中でリビングが一番過ごす時間が長く、快適な時間を過ごせるようになったとおっしゃっていました。
外壁には屋根材で一般的なカラーベストを採用し、増築部分と既存部分の素材の統一にもこだわりました。ネイビーの鎧張り外壁が周囲の風景と美しく調和しています。
趣のある既存の収納扉を塗装し直し、再利用。広々とした玄関の面影を残し、多くの人々を迎え入れる準備が整っています。
家の北側に配置した水回りは暗くならないように、天井や壁の色はLDKより明るい白や清潔感のあるグレーを選定。壁紙がレフ板代わりになることで、自然な明るさを感じることが出来ます。
造作洗面台のカウンター天板と収納棚をグレーウッドで統一した明るく清潔感のある洗面脱衣所。ブルー系のひし形タイルがとても可愛らしく、アクセントに。
増築した裏玄関は、洗面やLDKにスムーズにアクセスできる導線が確保されているので利便性も向上。お父様の日課である庭仕事で使用する長靴やつなぎもスッキリ収納できます。
施主様お気に入りのペンダントライトやダイニングテーブルセットが映える、北欧スタイルを意識したリビング空間。
落ち着いたブラウンやベージュの壁色を選び、ナチュラルなライトウッド色を控えめに取り入れて和室との調和も大切にしました。
大きな掃き出し窓と高天井が生み出す開放感が魅力。下がり天井に配した間接照明がLDK全体を優しく包み込みます。
ウォールナットの無垢フローリングは温かみのある空間を演出。既存の掘り炬燵とテーブルをウォールナットの床色に合わせてリメイクし、落ち着いて過ごせる家族の憩いの場に。
縦格子の造作建具は木格子と隙間のサイズを微調整し、圧迫感を軽減させました。これにより、和室内に美しい光を透過させる効果が生まれ、和室全体がより鮮やかに輝きます。
2階主寝室の奥には、夫婦の書斎スペースを配置。
間仕切り壁の上部に余白を残すことで繋がりを持たせ、プライバシーを確保しながらもお互いの存在を感じられる環境を構築。